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[MOM934]京都産業大MF福井和樹(4年)_劣勢を覆す鮮やかなロング弾、今季はJ3でもゴールを決めた相模原内定MF

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[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[12.13 インカレ3回戦 福岡大1-2京都産業大 流通経済大学龍ケ崎フィールド]

 劣勢を覆す鮮やかな一撃だった。立ち上がりから圧力をかける福岡大(九州1)の攻撃を耐えていた京都産業大(関西1)は、前半14分、エリア手前30mのところで横パスを受けたMF福井和樹(4年=G大阪ユース/相模原内定)がボールコントロールから左足を一閃。弧を描いたシュートをゴール右隅に蹴り込んだ。

「自分がトラップしたときに右を切られていた。自分は左利きだったのでおいしいなと思って、あそこ位置は練習していたので、振り切ろうと思った。いいコースに飛んでよかったです」

 8月25日に来季の相模原入りを発表した福井は、すぐに特別指定選手登録を済ませると、9月2日のJ3第25節の富山戦に途中出場。同30日の第29節の福島戦では先発デビューを飾ると、前半29分に初ゴールも記録してみせた。

 Jリーグを経験したことで、自分の武器は得点に関わるプレーだと再確認したという福井。大学生として最後の大会となる今大会の初戦では得点に絡むことが出来なかったが、2試合目でしっかりと存在感を示した。

「注目とか期待感は感じる。結果が出せたというのは、ホッとしているけど、まだまだ日本一になっていない。自分の得点で貢献出来たらなと思います」

 お互いに示し合わせたわけではないというが、4年生の主力はG大阪ユース出身の選手が多いことが特長。福井や食野らの“7年間”がいよいよ集大成を迎えることになる。ただ3回戦でDF西村翔(4年=G大阪ユース)がレッドカードで退場。ピッチで一緒に最後を迎えるためには、決勝に進まなければいけない。

 福井も仲間の思いを背負うと、「勝って引退を伸ばしていくしかない。このチームメイトとやれるのもあと少し。少しでも長くできるように、一週間準備して、絶対に勝てるようにしたい」と力を込めた。

(取材・文 児玉幸洋)
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児玉幸洋
Text by 児玉幸洋

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