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オマーンを“徹底解剖”、ザック「恐れることはない」

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 6月3日のW杯アジア最終予選・オマーン戦(埼玉)に向けて埼玉合宿中の日本代表は29日、合宿5日目の練習を行った。練習後、アルベルト・ザッケローニ監督が今合宿に入って初めて報道陣の取材に応じ、“オマーン攻略”に自信を見せた。

 オマーン戦までの9日間の練習期間も折り返しを迎え、指揮官はここまで調整が順調に進んでいることを強調した。「自分たちのやりたいことを少し整理して、足に力を込めるというか、フィジカルの準備をしている段階。今日まではフィジカルの準備。オマーン戦だけでなく、3試合に向けて基本的なことを整理した」。6月3日のオマーン戦に始まり、8日のヨルダン戦(埼玉)、12日のオーストラリア戦(ブリスベン)と続く最終予選3連戦。異例の連戦を戦い抜くための心身両面での準備期間を終え、明日30日からいよいよ対オマーンの準備に入る。

「明日から具体的に戦術の準備をしていく。ベースの戦術はここ数日でやってきている。明日からは具体的に対戦相手を想定して詰めていく」。オマーン戦まで残り4日。選手に対戦相手の具体的な情報も落とし込みながら、オマーン対策に着手する。

 オマーンはW杯アジア3次予選でオーストラリア、サウジアラビア、タイと同じD組に入り、2勝2分2敗の勝ち点8でサウジアラビアを抑え、2位で突破した。アウェーでは1分2敗だったが、ホームではオーストラリアを1-0で下すなど2勝1分と強さを発揮。27日の国際親善試合ではホームでレバノンと1-1で引き分けている。

「対策を練るための情報量は持っているし、映像も手に入っている」。オマーンの分析が順調に進んでいることを明かしたザッケローニ監督は「とはいえ、相手次第というより、うち次第という展開になると思っている。相手を恐れるようなことはない。リスペクトはするが、恐れることは一度もない」と力説した。

「大切なのは日本代表がメンタル、フィジカルの両面でいい状態で臨むこと。心配もしていないし、選手に全幅の信頼を寄せている」。最終予選の行方を占う重要な第1戦。ホームで勝ち点3を奪うための最善の準備を進めていく。

(取材・文 西山紘平)

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