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[AFCフットサル選手権2012]ミゲル・ロドリゴ監督「自由と喜びに満ちたプレーができた」

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 決勝でタイを6-1で破り、日本代表を大会史上2度目の優勝に導いたスペイン人のミゲル・ロドリゴ監督は、決勝の舞台で自身のチームが最高のパフォーマンスを見せてくれたと胸を張った。06年に一度、大会優勝を経験していた日本代表は、前半4分にFP木暮賢一郎の得点で先制すると、一度は同点に追いつかれたが、11分にFP北原亘が追加点を挙げて再びリードする。

 後半に入っても、日本はFP稲葉洸太郎が間接FKからのゴールを決めて点差を広げると、パワープレーに出てきたタイから大会MVPのFP逸見勝利ラファエル、GK川原永光、FP小曽戸允哉が次々とゴールを挙げて、6-1と点差を大きく広げて、栄冠に輝いた。

 試合後の会見で、ミゲル・ロドリゴ監督は「まずは、タイ代表の戦いぶりを称えなければいけません。特にビクトル監督のとてつもない功績についてです。イランを倒して、決勝に進出することは簡単なことではありませんから、彼らに『おめでとう』と伝えたいと思います」と、会見の冒頭で2度目の準優勝となったタイを称賛した。

「最初の試合から私たちは、緊張していて、神経質になっており、動きが固かったと思います。それでも、この決勝という舞台で日本代表は、今大会で初めて、喜びと自由に満ちたプレーができたと思います」と、スペイン人指揮官は胸を張った。

「私は穏やかな人間で、冷静に試合を分析するような人間ですが、今日の試合には勝てるという強い予感がありました」

 それでも決勝進出の対戦カードが決まったとき、ミゲル・ロドリゴ監督は「今はイランを倒したタイが優勝候補だ」と話していた。決勝を終えたミゲルは、この言葉を使って、自軍の選手たちのモチベーションを高めていたことを明かした。

「試合前に私は『優勝候補は私たちではない』ということを言いました。そして、選手たちにはファンがフェースブックに書き込んでいた、いくつかのコメントなどを見せたのです。これが選手たちの気持ちに火を付けました」

「かなり重たいコメントから、ジョークまで、いろいろなコメントを紹介したので、選手たちの気持ちは高揚して、リラックスして、高揚して、リラックスして、という感じになりました。スタッフや選手たちとリラックスした良いムードで決戦に臨むことができましたし、選手の良いプレーに影響したと思います。これは試合に心理面で影響したと思っています」

 09年にフットサル代表の監督に就任したミゲル・ロドリゴ監督が率いる日本代表は、目標に掲げていたアジア選手権制覇、そしてW杯出場権を手に2日、日本に帰国する。

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