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チームをコントロールする遠藤、最終予選初戦のテーマは「慌てないこと」

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 過去の経験は最大限に生かす。チーム最年長の日本代表MF遠藤保仁(G大阪)が3日のW杯アジア最終予選初戦となるオマーン戦(埼玉)を前に「慌てないこと」を最重要テーマに挙げた。

 過去2大会のW杯アジア最終予選も初戦は苦しんできた。南アフリカW杯アジア最終予選初戦。08年9月6日、敵地で行われたバーレーン戦は終盤まで3-0とリードしながら後半42分、43分の連続失点で3-2まで追い上げられた。ドイツW杯アジア最終予選初戦。05年2月9日、ホームでの北朝鮮戦も1-1の後半ロスタイムに途中出場のFW大黒将志が決勝点を決め、2-1で辛勝した。

 いずれの試合も経験している唯一の選手である遠藤は「たくさんのお客さんが来て、点を取りたいところが見たいだろうし、そういう雰囲気が焦りにつながらないように。そこさえ気をつければいい」と、先取点を取るべく攻め急ぐような焦りは禁物だと強調した。

 オマーンとはドイツW杯アジア1次予選、南アフリカW杯アジア3次予選でも対戦している。「今までのオマーンはあまり覚えてないけど、スキルのある選手が前に増えた気はする」。そう指摘し、「3次予選でも厳しいグループを突破してきているし、映像を見る限り、中盤から前にはいい選手がそろっていると思う」と警戒した。

「点が早めに取れなくても焦ることはない。前がかりになって自滅しやすいことは多々ある。前にはいい選手がたくさんいる。後ろが焦れずに我慢していれば、点は絶対に取れる。慌てず90分やりたい」

 オマーン戦で国際Aマッチ出場116試合となり、日本代表歴代2位タイに並ぶ遠藤。中盤の底でチームをコントロールし、じっくりと勝ち点3を奪い取る。

(取材・文 西山紘平)

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