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「点も狙っていく」“初戦男”DF吉田がみたびゴール狙う

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 “初戦男”がみたびゴールを狙う。日本代表DF吉田麻也(VVV)は3日のW杯アジア最終予選・オマーン戦(埼玉)に向け「90分間、カウンターに気を付けたい。そこだけだと思う」と完封を誓うと、「セットプレーでも得点のチャンスがあれば狙いたい。点を取れば個人的にも乗るし、チームも乗る。狙っていきたい」と意気込んだ。

「初戦はいつも難しくなる」。吉田がそう話す言葉にも実感がこもる。昨年9月2日のアジア3次予選初戦となった北朝鮮戦は1-0の辛勝。アジア王者を奪還した昨年1月のアジア杯も、グループリーグ初戦はヨルダンと1-1ドローだった。簡単な試合にならないのは分かっているが、北朝鮮戦も、ヨルダン戦も、後半ロスタイムに起死回生のゴールを決めたのが吉田だった。

 昨年1月9日のヨルダン戦。0-1の後半47分、ショートコーナーからMF長谷部誠の左クロスに頭で合わせ、引き分けに持ち込む同点弾を叩き込んだ。3次予選初戦の北朝鮮戦も0-0のまま引き分けかと思われた後半49分にやはりショートコーナーからMF清武弘嗣の右クロスに飛び込み、ヘディングシュートで決勝点を奪った。吉田が過去に国際Aマッチで記録した2ゴールは、いずれも試合終了間際に生まれた劇弾だった。

 過去2戦のように最後の最後まで苦戦したくはない。それでも、北朝鮮戦と同じ埼玉スタジアムでの初戦ということもあり、「スタジアムにはいいイメージを持っている」と話す。日本代表が過去に埼玉スタジアムで行ったW杯予選は9勝1分。「いい記録は伸ばしていきたい」。不敗神話を誇る“ホーム”で白星発進を飾る。

(取材・文 西山紘平)

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