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日本vsオマーン 公式練習後の選手コメント

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 日本代表はW杯アジア最終予選・オマーン戦を翌日に控えた2日、試合会場の埼玉スタジアムで公式練習を行った。

以下、練習後の選手コメント

●MF香川真司(ドルトムント)
―試合に向けての準備は?
「昨日リカバリーをしてコンディションを整えて、今日の練習ができた。監督の指示も特に変わっていない。試合に向けて、もう今から何かを変えると言うことはできないので、やってきたことを出したい」
―いよいよ最終予選が始まるが?
「この3連戦は本当に大事。この(3連戦の)ためにシーズンが終わってからも厳しい練習をしてきたので、良い状態で明日を迎えることができそうだし、その中で自分自身はチームの勝利、それにかかわる得点を求めている。W杯最終予選という舞台で自分がどれだけ結果を残せるか、自分でもこだわりたい。まずは明日の試合でいいスタートが切れるように。この3連戦はシーズンの最後なので、良いシーズンだったと言えるように、この3試合で良い結果を出したい」
―オマーンの印象は?
「粘り強い守備だったり、中は堅いなと感じる。フィジカル的に強い選手もいる。そういう意味では手ごわい相手だなと思う。辛抱強くチャンスをうかがうしかない。0-0の状況でも焦らず、自信を持ってプレーできるかが問われると思う。メンタル面でしっかりと準備して、厳しい試合になることは覚悟しないといけないので、その中で自分のプレーが出せるかにこだわってやっていきたい」
―練習の最後に長友のクロスに合わせていたが?
「サイドからゴール前に入ったときに、いかに中に枚数をかけられるかが大事だし、今はサイドをやっているけど、逆サイドでボールを持っているときに、いかにダイアゴナルに走ったり、ゴール前に入っていけるかがすごく大事だと思う。センタリングからゴール前がゴチャゴチャしたときに点が入ることも多いし、中央にはヘディングの強い選手もいるので、何が起こるかは分からない。逆サイドが持ったときは特に意識して中に入っていきたい。ゴール前で、いかにボールを預けられるかが大事になってくると思うので、そこにどんどんボールを預けて、何が起こるか分からないというのがあるので、チャンスを狙っていきたい」
―相手の警戒も強くなったが?
「代表ではまだそういうのをあまり感じないし、そうなるくらい、もっともっと結果を残さないといけない立場だと感じている。そこはこだわっているし、ドルトムントでの半年間、後半戦は特に良かったので、僕自身、すごく自信を得ることができたけど、ウズベキスタン戦にしろ、代表での立場を考えると、もっともっと結果を残していかないといけない。いつもどおりの気持ちで試合に臨み、その中で結果にこだわってやっていきたい」
―オマーン戦で良さをどう出す?
「動きの中でプレーできることがあれば、それは自分の特徴でもあるので。そこでゴール前にボールが入るのであれば、積極的にトライしたいし、そこは自信を持ってプレーするしかない。みんなが自信を持ってプレーできれば、必ず相手を上回れるものはあると思うので、それをピッチで表現するだけ」
―結果を出さないといけないプレッシャーは?
「それもある意味、ドルトムントで戦って経験したけど、代表は本当に別物なので。そういう意味では自分にとっても新たなトライになる。日本代表でもそういうプレッシャーの中で大事な場面で得点できる選手になりたいし、そうやってまた強くなっていけると思うので。代表では、また立場も変わるけど、結果を残していければと思う」

●FW宮市亮(ボルトン)
―最終予選が始まるが?
「明日は勝ちにいくだけなので、今晩しっかり体を休めて、しっかり本番に向けて調整したい」
―アル・ハブシと話した?
「昨日、電話がかかってきました。あまり詳しい内容は話せませんが、『明後日、お互いに頑張ろう』ということを伝えました。向こうも『そうだな、楽しみにしているよ』という感じでした」
―探りを入れられたりは?
「それはお互いにしていませんね(笑)。日本はどうだっていうくらいでしたね」
―代表で戦えることについては?
「お世話になった人とこういう場面で試合ができることは本当にうれしいことですが、ピッチに入ったら関係ないので、自分のやることをやって勝ちたいと思います」
―チームは臨戦態勢になっている?
「もちろん、みんながそういう態勢に入らないといけないと思うし、みんなが明日の試合に向かってしっかり調整してきていると思う」
―ミーティングは?
「選手だけでのミーティングはやっていませんね」
―今日のミーティングではどんな話を?
「それは言えません(笑)」
―オマーンの特徴は頭に入った?
「そうですね。みんな入っていると思います」
―試合に出たときは?
「とにかくやるだけ。やれることを精一杯やるだけです」
―ゴールを取るためにポイントは?
「サイドの崩しだったり、数的優位をつくることだったりをやっていきたい」
―埼玉スタジアムでのプレーは?
「小学校のときに県トレセンで一応やっているんですけど、それ以来ですね。ちょっと小学生のときに感じたのとは雰囲気が違いましたけど、明日はすごいお客さんも入ると聞いていますし、勝利を目指して頑張りたいと思います」
―そのときの印象は?
「ピッチが広いという感じで、デカいなぁと思っていたのですが、今日実際に来てみたら、小学生の頃の感覚とは違うから、(自分が)小さかったんだな。成長したんだなと感じました」
―イングランドでも、多くのスタジアムでプレーしてきたが?
「どこのスタジアムであっても、W杯予選というものはすごく大きなものなので。どこのスタジアムかは関係なく、W杯予選というものが自分にとって本当に大きなものになっています」

●FW岡崎慎司(シュツットガルト)
「やれることはやったので、いい状態で臨めると思う。狙いどころとかはあんまり言えないけど、相手より自分たちだと思う」
―ホームでの予選はなかなか点が入らない展開も多いが?
「想定はしているし、とにかく冷静に90分戦うことが大事だと思う。冷静に熱く戦う。チームが勝つためにそれぞれが判断して、それが勝つためのサッカーにつながると思う」

●MF長谷部誠(ボルフスブルク)
「いよいよ始まるというすごく楽しみな感じです。日本を代表するという誇りと責任を感じて、チームとして体も頭も両方良い準備ができている。チーム全体で最終予選に向かっていきたい」
―オマーンに対しては?
「初戦はどこが相手でも難しいが、相手どうこうより、自分たちのクオリティーに自信を持って、その自信に基づいた勇気のあるプレーをピッチで表現したい」
―アジア杯のときは初戦のあとに選手ミーティングを開いてチームを引き締める必要があったが、今はそのときと違うか?
「試合に入っていくモチベーションの持っていき方は選手それぞれ違うが、その中でみんながそれぞれやっていると感じた。今日の練習でもみんなが非常に集中していた。昨日も監督がリラックスしたメニューにしてくれて、いい状況で試合に臨める」

●MF遠藤保仁(G大阪)
「いいトレーニングができたと思うし、いい状態で臨めると思う。明日はいい結果を出したい」
―あらためてオマーン対策は?
「引いてくるか、出てくるかで変わるけど、前にはスキルの高い選手がいるし、カウンターも鋭いと思うので注意したい。相手の出方なり布陣を早く把握して対応していきたい」
―予選ではセットプレーも重要になる?
「セットプレーは間違いなくチャンス。近ければ近いほどキッカーが大事だし、蹴る方は集中して、中がうまく合わせてくれれば点が入る可能性も高まる」
―ホームの最終予選ではなかなか点が入らないことも多いが?
「点が早めに取れなくても焦ることはない。前がかりになって自滅しやすいことは多々ある。前にはいい選手がたくさんいる。後ろが焦れずに我慢していれば、点は絶対に取れる。慌てず90分やりたい」
―これまでにもオマーンと何度も対戦しているが?
「今までのオマーンはあまり覚えてないけど、スキルのある選手が前に増えた気はする。3次予選でも厳しいグループを突破してきているし、映像を見る限り、中盤から前にはいい選手がそろっていると思う」
―最終予選の初戦ということで大事なことは?
「慌てないことだと思う。たくさんのお客さんが来て、点を取りたいところが見たいだろうし、そういう雰囲気が焦りにつながらないように。そこさえ気をつければいい」

●DF吉田麻也(VVV)
―埼玉スタジアムでは北朝鮮戦でゴールも決めているが?
「スタジアムにはいいイメージを持っている」
―埼玉スタジアムで行われたW杯予選は無敗だが?
「いい記録は伸ばしていきたい」
―練習後に今野と2人で監督から指示を受けていたが?
「確認ですね。具体的なことは言えないけど」
―コンディションは?
「初日、2日目はよくなかったけど、個人的にはいい感じで仕上がってきたし、フィットしてきた」
―相手は引いてくる可能性もある。
「我慢ですね。90分間、カウンターに気を付けたい。そこだけだと思う」
―セットプレーではゴールも狙う?
「初戦はいつも難しくなる。早めに点を取れれば。セットプレーでも得点のチャンスがあれば狙いたい。点を取れば個人的にも乗るし、チームも乗る。狙っていきたい」
―守備で大事なことは?
「シンプルにやること。難しいことをすればリスクが増える。シンプルにプレーして、カウンターに備えたい」

●DF内田篤人(シャルケ)
―今日の練習は?
「普通な感じです」
―戦術の確認も?
「そんな感じです」
―いつもの試合前日と変わらない?
「いつもどおりの流れですね。特に変わったことはない。今さらしてもね」
―前回の最終予選初戦の前日と気持ちの面で違いはある?
「初戦、どこでしたっけ? バーレーン? 出てましたっけ? バーレーンとはやりすぎなので……。あのときもメンタル的には普通だったし、今回もプレッシャーは感じていない。自分が無責任だからだと思うけど」
―あえて違いを挙げると?
「ちょっと大きい舞台をやってきた感があるので、こういう大会もあるよねぐらいですかね」
―ホームはアウェーよりも難しさがある?
「じりじり焦りが出てくるとね。悪い方向、悪い方向になっちゃう。早めに点を取れればいいけど、取れなくてもバランスを崩さずに試合を運べればいいと思う。もっと経験ある選手もいるからね。(3次予選初戦の)北朝鮮戦もそうだし、点が取れずじりじりするのは僕も経験しているから」
―オーバーラップのタイミングも気を付ける?
「左右のバランス。前とボランチと、3枚がコンパクトにやれれば」
―攻撃参加を抑えることでこう着状態になる可能性もあるが?
「裏を取られるぐらいならこう着した方がいい。最悪、セットプレーで1点取れればいい」
―いきなり3連戦だが、ペース配分も考える?
「監督も3次予選が終わったときに『スタートダッシュ』と言っていたので。ここでこけないようにしたい。ペース配分は考えず、ガッツリ行く意識はみんなあると思う」
―宮市はチームに溶け込んでいる?
「いつもあいつと(吉田)麻也の部屋に3人でいますよ。麻也もうれしそうにしているから。人が来てくれて。朝の散歩とか、夕飯のテーブルも一緒だし。愛知だからじゃないですかね。麻也と宮市が仲いいのは」
―自分も若くして代表に入ったが、当時を考えると?
「いや、すごいでしょ。靴下も上げちゃって。俺もしようかな」

(取材・文 西山紘平、矢内由美子、河合拓)

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