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NZ戦への意気込みを語るDF鈴木「しっかりゼロに抑えたい」

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 明日10日に行われる五輪・壮行試合のニュージーランド戦は、守備陣にとってはテーマを見出すのが難しい一戦だ。守備の要となるOA枠のDF吉田麻也は、コンディションを考慮して欠場することが決定。同じくOA枠のDF徳永悠平も左SBで出場することが確実だが、DF酒井高徳が合流した後には最終ラインの顔触れは大きく再編成される可能性もあるからだ。

 その中で、ニュージーランド戦に先発出場すると目されるDF鈴木大輔は、どのようなテーマを掲げているのか。

「誰が入っても、チームとしてやることは変わらないと思うので。その中で今日も話し合ってきましたし、それが明日、全員で意識を統一していければいいなと思います」

 最終ラインだけでなく前線を含めて、どのようにチームとして守っていくかを確認したい、と鈴木は言う。それはトゥーロン国際大会を戦った中でも、感じていた課題の一つだ。

「個人のところで突破された後に、誰がカバーリングに行くのか。あとは中の対応になってくると思います。状況に応じて、ボランチが(カバーに)行くのか、CBが行くのか。近い選手が行くことになると思いますが、ボランチが行ったら、中のポジションが決まってくると思います。CBが(サイドのカバーに)行った場合にボランチが戻ってこないと、中が薄くなってやられてしまう。そういう場面もあったので。大きく言ってその2つの意識を持っているので、明日の試合でも実践できたらいいかなと思います」

 当然、吉田が復帰した場合には、CBのポジション争いもし烈になる。そのときのためにも、自身の持ち味を見せておきたい。

「体格的に自分たちより大きい選手を相手にやると思うのですが、その中で体を張ること。多分、(ニュージーランドは)ロングボールを放り込んでくると思いますが、起点をつくらせないことが最低限の仕事かなと思います」

 自身のアピールのためにも、気持ち良くロンドンに向かうためにも、明日の試合は失点せずに勝利したいところだ。

「無失点に抑えることで自信にもなると思うので、しっかりゼロで抑えたいですね。立ち上がりでセットプレーからとか、いらない失点を避けてやりたいと思います」と、予選を通じて最終ラインを支えてきた鈴木は、意気込みを語った。

(取材・文 河合 拓)

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