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徳永とポジションを争う酒井高、唯一のフル出場でアピール

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[7.18 国際親善試合(U-23) 日本1-0ベラルーシ ノッティンガム]

 左SBのポジションは譲らない。10人の選手交代を行う中、U-23日本代表DF酒井高徳(シュツットガルト)が唯一のフル出場。豊富な運動量で上下動を繰り返し、「何か月ぶりかの90分だったけど、最後まで走れたし、そこは自分なりに評価したい」と胸を張った。

 クラブから早期の代表合流が認められず、11日に行われたニュージーランドとの壮行試合は欠場。所属するシュツットガルトで調整を続けてきた。関塚隆監督も「サイドから攻撃参加もあったし、ハードなトレーニングを積んできた中で、よくやってくれたと思う」と及第点を付ける。

 ニュージーランド戦はオーバーエイジのDF徳永悠平が左SBで先発。対人の強さを発揮して守備を安定させ、先制点を演出するミドルシュートも放つなど攻守に存在感を見せた。試合後には「トゥーロンで左サイドをやられたので、そこの安定感が第一だったと思う」と指揮官も絶賛。3試合で7失点を喫したトゥーロン国際大会で2試合に左SBで先発した酒井高からすれば、アピールが必要な一戦だった。

「相手があんまりだったというのもあったし、正直、楽にいけた。でも、取られ方が悪くてピンチを招くシーンも前半は何度かあった。結果的に失点ゼロだったのは、トゥーロンもやってきた中ではよかったと思う」。そう安堵のため息をついた酒井高は、左CBに入ったオーバーエイジのDF吉田麻也との連係についても「自分が行ったところの次のカバーにしっかり来てくれるし、自分も麻也くんのカバーをしようと、声をかけながらコミュニケーションを取ってできた」と手応えをつかんだ。

「ここで全員がそろったので、見極めも含めて先発を決めた」と明かす関塚監督は「本大会に向けて、今度はチームを固めながら準備していきたい」と話し、21日に行われるメキシコとの五輪前最後の強化試合にはベストメンバーで臨む考えも示唆。この日、後半から出場した徳永は五輪代表では初となるCBでプレーしており、メキシコ戦で酒井高、徳永のどちらを左SBで起用するかが注目される。

(取材・文 西山紘平)

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