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「厳しい戦いを楽しむ」、キャプテン宮間が語った言葉の真意

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 日本女子代表(なでしこジャパン)の主将として公式会見に出席したMF宮間あやは「厳しい戦いを楽しみたい」と自論を展開し、ロンドン五輪に懸ける決意を語った。MF澤穂希も「楽しみたい」と話すように、「楽しむ」ことはなでしこの選手たちのキーワードとなっている。キャプテンの宮間がその真意を明かす。

「オリンピックを楽しみたいという意味ではなく、厳しい戦いを楽しみたいということ。日本にいる、これまで一緒にやってきたけど、ここには立てなかったメンバーが、もし私たちが苦しそうに、やりたくなさそうにしている姿を見たら、『自分がそこに立ちたい』と思うはずだし、それは一番よくないこと。そういう意味で、厳しい中でも楽しみたい」

 08年の北京五輪ではあと一歩のところで届かなかったメダル。4年前の“忘れ物”を取りにいく大会を前に、「4年前に味わった悔しさを経験していない選手もいるけど、新しいなでしことして、メダルに挑戦し、金メダルを取ることを目標にやってきた」と意気込む。25日のグループリーグ初戦で対戦するカナダについては「フィジカルが強いし、フィジカルを前面に押し出して戦ってくる」と指摘。「佐々木監督になって、そういうチームに対してどう戦うかをずっとやってきた。そういう相手と初戦でできることは、逆にチームを勢い付かせる試合にもなる」と自信を見せた。

 会見では、28日のグループリーグ第2戦で対戦するスウェーデンメディアから「今大会のトップ3に入ると思う国は?」と聞かれ、「日本、アメリカ、フランス」と迷わず即答。横にいた佐々木則夫監督から小声で「スウェーデンを入れないと」と言われると、「グループリーグで最も強敵と思うチームは?」という次の質問には「スウェーデンです」と笑顔で答え、会見場には笑い声も広がった。

(取材・文 西山紘平)

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