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五輪組3選手招集、若手への信頼を口にするザック「五輪代表はすでにA代表候補」

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 日本サッカー協会(JFA)は9日、15日に行われるキリンチャレンジ杯・ベネズエラ戦を戦う日本代表メンバー23人を発表した。メンバーには現在ロンドン五輪を戦うU-23日本代表メンバーからGK権田修一(F東京)、DF吉田麻也(VVV)、DF酒井高徳(シュツットガルト)の3人を選出。疲労も心配されるが、アルベルト・ザッケローニ監督は「フレンドリーマッチと言えども、ベースとなるメンバーは可能な限り手元に置きたい」とチームとしての成熟度優先を強調した。

 現在ロンドン五輪を戦っているU-23日本代表。7月26日のグループリーグ初戦のスペイン戦から中2日の試合を5試合こなしている。10日にも韓国との3位決定戦が予定されており、16日間で6試合というハードスケジュールをこなしている。ベネズエラ戦も15日。だがザッケローニ監督は、帰国後間もない選手たちの招集を次のように説明する。

「フレンドリーマッチと言えども、ベースとなるメンバーは可能な限り手元に置きたい。クラブとは異なり、代表は時間が限られています。そういった中で復習という意味でも、同じメンバー構成で、同じトレーニングをしたいと思います」

「長く一緒にいることができれば、それに越したことはありません。実際に6月の最終予選でも、あれだけ長い時間一緒にいれるとチームとしての完成度も増し、プレースピードも上がり、コンビネーションも合ってくると思います」

 若手選手に絶大な信頼を置く智将は次のように続ける。

「今回、招集していない清武弘嗣選手、酒井宏樹選手も、コンディションが伴っていれば、できれば呼びたかった。しかし、1人は足首にケガをしていると聞いていますし、もう1人はコンディションがそんなに良くないということで、先日の試合も見て、こういった決断を下しました。代表チームに来て、もしかしたら出場機会がない選手が出るかもしれません。しかし、このチームに来て、代表のやり方を分かってもらう、やり方を思い出してもらうことも次につながると思うので、大切な機会になるのではないかと思います」

「五輪代表のチームの選手は、すでにA代表の候補選手と思っています。ただ、いろいろな要素を考え、これまでのメンバーもいましたから、大きく変えるというのではなく、上手くいっている現状路線でいった方がいいかなと思っています」

 今回のメンバーにレギュラーのDF内田篤人(シャルケ04)やDF今野泰幸(G大阪)らは選出されていない。これは9月11日のW杯最終予選・イラク戦で出場停止となる選手がメンバー外となったというわけだ。メンバー選考とともポジション争いの活性化でサムライブルーがさらなる強化を図る。

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