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酒井高がドイツの報道を完全否定、「日本代表に残っていきたい」

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 日本代表DF酒井高徳(シュツットガルト)があらためてドイツ代表入りを否定した。4日、日本代表の新潟合宿に合流。8月にドイツの地元紙で日本代表での扱いに不満を漏らし、「ドイツ代表は僕にとって一つのオプション」と語ったと報道されたことについて「僕は言ってません」と完全否定した。

「そういうことを聞かれたのは事実だけど、オプションだとか気持ちが揺らいでいるとかは一言も言ってない。そういう話は光栄だと答えただけ。それを向こうの人が『ドイツに気持ちが向いている』と連想して書いただけ」と、記事に不快感を示した。

「こうやってメンバーに選ばれたことをうれしく思っている。これを続けて、どんどん残っていきたい」。そう語る酒井高は「日本代表に不満なんてまったくないし、本当に日本代表に残っていきたいと思っている。オリンピックを戦った仲間もいる。あっちに行く、こっちに行くなんて言えるわけない」と、日本代表としてブラジルW杯を目指していく決意を語った。

 酒井高は日本人の父とドイツ人の母の間に生まれたハーフで、日本とドイツの二重国籍を持つ。年代別代表を経験していても、A代表で試合に出場しない限り、ドイツ代表を選択することは可能だ。まずは6日のUAE戦(東北電ス)でA代表デビューを狙う酒井高は、記者の「試合に出ればこの話もなくなるのにね」という問いかけに「試合に出してください」と笑顔で応じた。

 11日のW杯アジア最終予選・イラク戦(埼玉)が出場停止となるDF内田篤人は招集を見送られており、DF長友佑都もこの日、右足首痛のため別メニュー調整だった。左右のSBをこなす酒井高にも当然、チャンスが出てくる。「左右どっちもできるし、どっちでも準備している。サッカーでは何があるか分からない。しっかりアピールして万全の準備をしたい」と意気込んでいた。

(取材・文 西山紘平)

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