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9/26フットサル代表練習後の選手コメント

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 フットサル日本代表は26日に愛知合宿の最終日を迎え、11月1日に開幕するタイW杯への最初のキャンプを終えた。三浦知良(横浜FC)、森岡薫(名古屋オーシャンズ)という2人の新戦力を加えた合宿を終えた選手たちは、大きな注目を浴びるチャンスを得たことを前向きに捉え、これを一過性のものにしないことが必要と、決意を新たにしている。

●FP逸見勝利ラファエル(名古屋オーシャンズ)
―合宿を終えて?
「結構いいと思います。今はFリーグの試合もあるので、みんな疲れているかもしれませんが、雰囲気は良かったと思います」
―DFに重点を置いてやっていたが?
「DFは大事なので、マークをしないと試合に勝てないので、もっと突き詰めていきたいと思います」
―三浦選手は知っていた?
「前から知っていましたので、一緒にやれることに感激しました。日本サッカー界のレジェンドと一緒にできると思っていなかったので嬉しかったです」
―なんで知っていたの?
「僕はブラジルのクリチーバというクラブでフットサルとサッカーをやっていたのですが、カズさんも昔、同じクラブに昔いたんです。僕はU-15まででしたが、カズさんはプロのクラブでやっていました。もちろん、同じ時期じゃないですよ。ただ、ずっと知っていました。よく日系ブラジル人は『カズがいたクラブだ』って話していたので」
―たくさん話せた?
「一緒にいたのは2日だけだったので、十分な話はできませんでした。でも、確実に経験を持っている人だなと思ったので、これからまた話をしたいなと思います」
―初日に話していたが、ポルトガル語で?
「そうです。カズさん、ポルトガル語うまいですよね。『ブラジルのどこから来た?』『日本に何年きた?』ってポルトガル語で聞かれて、僕は日本語で答えていました(笑)」
―練習中は『カズ』と呼び捨てで呼べた?
「そうですね。『カズさん』だと、ちょっと長いし、ブラジルだと呼び捨てが一般的なので。普通に『カズ!』って呼べました」
―ホテルでは三浦選手と一緒に食事した?
「隣のテーブルでご飯を食べました。特に印象に残ったことは……ないですね。話したのも挨拶くらいだったので」
―お父さんと同じくらいの年齢?
「同じ年です。スゲーな、と思いましたね。僕のお父さん、全然動けないから(笑)」
―お父さんのお名前は?
「逸見エドアルドです」
―TVで見ましたよ。
「ハハハ(笑)。全然、似てないでしょう(笑)」
―三浦選手はサッカー選手ですが、フットサル選手としてはどうでした?
「うまかったですね。シュートとか、トラップとか。サッカーとフットサルはボールも、タイミング、スピードも全然違うのに、うまかったです」
―逸見選手のドリブルにも付いてきていましたね?
「はい。すごく順応していたと思います」
―W杯に向けて気持ちは高まった?
「15日から始まる最後の合宿から、マックスでやっていきたいと思います。Fリーグが今はまだ残っているので、今回のキャンプが終わったら疲れも出てくると思う。あまりマックスで今からやっていると、Fリーグの試合もできなくなるから、今は少しエンジンを温めているような感じです」
―初戦の相手はブラジルだが?
「僕はブラジルとやったことがありませんが、強いですよね。多分、みんなが頑張れば戦えると思っています。難しい試合になることは分かっていますが、勝たないと決勝Tにはいけないから。勝つためにやります」
―ブラジルの映像は見た?
「持っていますが、まだ見ていません。チームとして対策も来週くらいからやると思います」
―故郷とやることについては?
「楽しみです」
―W杯への意気込みを?
「僕たちがやることは、これまでと同じです。毎回のトレーニング、毎回の活動を大事に、全力で取り組むことです。その中で、やはり所属クラブが第一なので、クラブにいることはそのことだけを考える。代表に来たときは、代表の活動に専念して、W杯のことだけを考えて全力でやる。それに尽きると思います」

●GK川原永光(名古屋オーシャンズ)
―3日間の合宿を終えて?
「今回の合宿で、チームの方向性が分かりました。W杯に向けてグループステージ突破という目標はありましたけど、どういう風に向かって行くかっていう方向性がわかった」
―やることはアジア選手権と変わらない?
「うん。変わらない。変わらないし、ただ、カズさんが入ったからといって、自分たちがカズさんのためだけにやるのではなくて、みんながそれぞれの良い部分を出して、引っ張って行く気持ちで一緒に頑張っていく」
―カズさんが来たことについては?
「本当に良かったと思う。こうやって多くのメディアも来てくれたし、良い状況をつくってくれている。それに僕らは応えないといけないし、今までと同じようにやっているのではダメだと思う。以前も元Jリーガーがいたけど、当時みたいな失敗をチームとして、してはいけない(編集注:かつて元Jリーガーが多数入ってきたときに、サッカー選手、フットサル選手で固まってしまい、チームが一つになれなかった)」
―過去に一緒にやった経験が生きる?
「そうそう。自分たちにプラスになる面もあるから、そういう経験を積むことで、僕らも大きく成長できる。もちろん、フットサルをやってきた選手が外れるという話も、前にした。それについては、気持ち的にはふっきれないところもあるけど、それを決めるのは監督であり、カズさん自身だから。自分もそうだからね。もし、自分がケガで100%の状態で大会に臨めないと判断すれば、行かないと思う。それは本人だったり、監督が決めることで、第3者が言うことじゃないと思う。もちろん、メディアも本人の出たいという気持ちは抑えられないと思う。それは選ばれたメンバーでやるしかないと思う。今でも、この合宿に選ばれていない3人、ミツ(松宮充義)だったり、(渡邉)知晃だったり、(原田)浩平だったり、その3人の想いは僕も悔しい」
―その3人とは長く過ごして来たから、名前が出た?
「うん。でも、それを言えば上澤(貴憲)もそうだし、北海道のカズ(菅原和紀)もそう。ミゲル体制でやってきて、途中で理由があって外れた選手たち。家族のことだったり、ケガのことだったりがあった。でも、このチームが成長できたのは、彼らがいたからこそだと思うし、その気持ちだけは持って、僕らは結果で応えるしかない」
―代表の宿命でもありますね。
「それでFリーグが盛り上がったり、フットサルが盛り上がっていくことにつなげていかないといけない」
―そのためには結果。今回、代表からクラブに戻り、やり方も変わるが?
「そうだけど、僕的には長く(合宿を)やられるより、短い方が集中できるかな。長くやったら、途中で疲れたからって逃げちゃう方向にも向いちゃうと思う。3日間なら、3日間、内容の濃いことができるし、クラブに戻ったときも集中してトレーニングできる。もちろん、間に休憩が入ればベストだけど、そうも言っていられない。本音はもうちょっと早い段階で、こういう時間がほしかったけど、ここまできたら僕らはやるだけ。今、言っても仕方がないから。僕らはやるだけ」
―ブラジル戦の前売り券は完売したが?
「そうなんだ! カズさんも特別な思いになるだろうけど、僕らもずっとブラジルに大敗しているからね。日本も強いというか、いやらしいなと思わせたい。ポルトガル代表みたいになれば、もっと面白いW杯になると思う」
―本番でも当たるが、もう全部出し切る?
「それは監督が決めるからね。でも、今日も守りの練習をやっていたけど…」
―『ブラジルはこうだ』とやっていた。
「そうそうそう。ブラジルを意識してやっていたからね。監督がブラジルを把握してやっているし、早い段階でビデオミーティングをこれからやってくると思うから。W杯に良い状態で入っていきたいです」

●FP森岡薫(名古屋オーシャンズ)
―初の合宿を終えて?
「素晴らしい雰囲気の中で、あっという間の3日間でした。覚えることも多かったし、自分の中でも課題が多く出た合宿でした。セットプレーだったり、合わせる所がたくさんあるので、また個人的に勉強をしながら、次の合宿までにもう少し覚えて来たいと思います」
―短期間で覚えることも多いが、手応えは?
「同じチームでやっている選手、あるいは以前のチームでも一緒だった選手もいたので、少し戦術やセットプレーが違ったりはしますけど、何とかそこで自分が合わせることもできました。日本代表でやることを目指していたので、しっかり日本代表のやり方に合わせられるようにやっていきたいです」
―戦術、セットプレー、多くあるが?
「ある程度、ポジショニングだったりとかは覚えることはできましたが、その後の動きだったり、バリエーションだったりは、まだ覚えなきゃいけない」
―練習後にミゲル監督と話していたが?
「セットプレーだったり、動きの確認だったり、DFの確認だったりとかをされました。DFとかポジショニングについては、監督もよく声をかけてくれるので助かりました」
―同じポジションに星選手らがいることは良い刺激になる?
「そうですね。自分はチームで外国籍だった中でも、いろんな海外からすごい選手たちが来て、競って刺激を受けてきた経験もあります。そういう環境でやれば自分も成長できますし、良い意味で刺激をもらっていますし、鍛えられていると思います」
―カズ選手の入ったことも刺激になった?
「そうですね。フットサルだけでなく、生活面だったり、カズさんの経験は勉強になることばかりだったので、プラスになることばかりでした。僕は昔からカズさんに憧れていたし、日本に来てJリーグが始まって最初に好きになったのが、カズさんでした。その人と一緒にやれることは光栄ですし、憧れていた人が優しくて、良い接し方をしてくれたので。僕らにも気を使ってくれたのが分かったので、うれしかったです」
―来週には静岡合宿、さらにW杯があるが?
「今回の3日間は、戸惑いが自分の中で目立ったと思うので、次の合宿でしっかり切り替えて、自分のプレーがしっかりできるようにしたいです。また、W杯にもできるだけ自分が残れるように頑張りたいと思います。それから、また考えたいと思います。今は合宿をやって、メンバーに残ることに集中したい」
―W杯が近づいてきたが?
「よく練習の中でもブラジル、ポルトガルの話が出るので、W杯は近いんだなと思います。合宿もアピールですからね。ただ、力み過ぎて、シュートが枠を捉えていなかった部分もあるので、そういう所をなくして、次の合宿で良い所をアピールしたいですね」
―W杯の組み合わせについては?
「チームにとっても、僕にとっても大きな壁です。難しい相手であることは間違いありませんが、決勝トーナメント進出は不可能だとは思っていません」
―ポルトガルにはリカルジーニョ選手もいます。
「そうですね。リカルジーニョは名古屋で一緒にやっている選手なので、向こうも意識していますし、こっちも意識しています。楽しみでもありますが、ブラジルとポルトガルは難しい相手ですが、下から見るのではなく、同じ目線で見たいと思います」
―W杯への想いは?
「ただW杯を経験するのではなく、僕が入れたことに感謝の気持ちを込めて戦いたいと思いますし、恩返しをするためにもできるだけ日本代表に貢献したいと思います」

●FP小宮山友祐(バルドラール浦安)
―新加入の選手も加わった合宿を終えた感想は?
「新しい選手も入ったので少し雰囲気が変わった部分もありました。カズさんと薫を含めて、W杯で結果を残すと言う緊張感もあり、いい練習ができたんじゃないかなと思います」
―W杯を控えて、特に意識する試合は?
「特にと言うか、全試合、大事になると思いますが、初戦のブラジル戦は世界で一番強い相手ですから、自分たちの力がどれくらい通用するのかっていうことがありますし、1時グループを突破するにあたって、どんな形でも勝ち点を取りたいがあるので、初戦のブラジル戦は大きな試合になると思います」
―意気込みを?
「いろんな意味で注目を集める大会になりますし、ものすごく結果が求められるW杯だとおも増す。内容もそうですが、1試合1試合内容にこだわって、フットサル代表も、A代表、なでしこと同じように、結果にこだわってフットサルをしていることを、一人でも多くの人に見てもらい、感じてもらえたらと思います」

●FP仁部屋和弘(バサジィ大分)
―昨日は体調不良ということだったが?
「いや、もう体調が悪すぎましたね」
―浦安戦のときも、あまりパフォーマンスが良くなかったが?
「名古屋戦の試合が始まるまえくらいから、ずっとおかしくて。名古屋戦後も、家で寝込んでいたんですよ。だから、浦安のときも全然、体調が良くなかったので、正直、(浦安戦も)休みたい気持ちもあったんですよね」
―とはいえW杯もあるし、休めない。昨日は午前練習までやっていた?
「そのあとに苦しくなって」
―無理を続けたのが昨日の午後に出た?
「そうですね。それと浦安戦後に予防接種を4本打って、そこからまた悪くなって」
―力が入らない?
「はい。全然です」
―検査は?
「今日、早く帰って行こうと思います。長いですからね」
―アジア選手権を終えて、個人的に悔しがっていた。アピールしたい時期?
「本当にそうなんですよ。悔しいけど、でも、治さないと話にならないので。そこからですよね」
―大分からの切り替えはできた?
「やっぱり、やり方が違うところはあるので、変える部分はあるんですが、それよりコンディションが…。悪すぎるので」
―病気が多いタイプ?
「もともと弱いと言えば、弱いんですが(苦笑)。風邪とかも引きやすいですし。でも、ここまで苦しいのはなかなかないですね」
―次のメンバーに選ばれたら?
「いや、行くしかないですよ。ただ、ちょっと心配です」

●FP小曽戸允哉(バサジィ大分)
―3日間の合宿を終えて?
「すごい充実した3日間を今回も過ごせました。久しぶりだったので、みんなとの連係が、チームに帰っていて、チームのやり方が染みついている部分があったので、そういう部分を合わせることができたのは良かったかと思います」
―大きく注目されましたが?
「今までにないくらいたくさんの人が来ていて、基本的には自分たちは嬉しいです。これを一過性のものにしないためには、自分たちが結果を残すことが大事だと思うので、頑張っていきたいと思います」
―あらためて組み合わせの印象は?
「本当に全チーム強いチームで、なかなか厳しいリーグだと思いますが、誰ひとりリーグを突破できないと思っていないし、自分たちはどんな相手でも一次リーグを突破するという気持ちでいます。厳しいですが、自分たちの最大限の力を出して一次リーグを突破したいと思います」
―対戦国で意識する国は?
「どこのチームも強豪なので、まずはブラジル戦に備えてしっかり準備して、1次リーグ突破に向けて頑張りたいです」
―08年から4年、あの時のゴールから?
「あのゴールが自分のフットサル人生を変えたと思います。やっぱり同じ相手と戦えるのは喜ばしいことでもあります。ただ、前回は何もわからない状況で戦っていたので。今まで4年間の積み重ねを持って戦えることを楽しみにしています。何も知らなかったからやれた部分もあったかなと思いますが、自分自身の成長した姿を見せたいです」
―アジアから世界で戦うために、高めたいのは?
「もう時間が残されているわけではないので、本当にチームに一体感が生まれたり、まとまることが大事になると思うので、そういったコミュニケーションを大事にとっていきたいと思います」
―W杯に向けて?
「まずは14人のメンバーに入るために、今回の合宿と次の合宿と、自分の持てる力をしっかり出し、メンバーに選ばれたらもう本当に日本のために全力で戦いたいです」
―新しいファンも来ると思われるが?
「フットサルの楽しさをみなさんに知ってもらえるように、精一杯頑張りますので、これからも応援よろしくお願いいたします」

●FP星翔太(バルドラール浦安)
―合宿を終えて?
「久しぶりに代表で、みんなで集まった中で、カズさんと薫くんという新しい選手も加わり、いろいろな刺激がありました。終始、良い雰囲気でできたのは、今回の合宿のテーマだったので、刺激を与えながら充実した合宿が行なえたのは良かったと思います」
―今後、新しいファンも見ると思いますが、ピヴォとはどういうポジション?
「サッカーでいうCFみたいなポジションだと思います。得点を取るのが主な仕事で、その選手がゴールに背を向けてプレーすることが多いのですが、そこからシュートをいきなり打って決まったり、周りを生かすプレーとか、なかなかサッカーにはないプレーもあるので、そういうところは注目してもらいたいと思います」
―海外でもプレーしたが、その後ケガがあった?
「そうですね。アジア選手権でケガをしてしまいましたが、そのケガもようやく治ってきて、コンディションもやっと50%くらいの所まで来ました。まだまだチームに良い影響を及ぼせるっていう面だけではなく、悪い部分もあるので、時間が経つことによって治ると思いますので、そうすればチームにもっと貢献できると思います」
―大分戦後は、まだ状態は50%と話していたが?
「自分の感覚とミゲルが求めているモノの感覚が一緒だったことを確認できたことは良かったです。ただ、もっと反転してシュートも打ちたかったし、もっといろんなこと、シュートに対しての意識。体を利用してとかを言われていたので、そういうプレーをやりたい。今回、(森岡)薫くんが来たことで、新しい発見もあったし、そういう部分でやろうとしている方向は、ミゲルの感覚と、自分の感覚が全部合っている。それは今回、この合宿に来て、あらためて良いんだなと確認できたし、この方向に向かって行こうと思えました」
―発見とは、具体的に?
「まぁ、それは。もともと自分も持っていた良い所だったけど、世界仕様にする上で削ぎ落としていたというか、無駄な部分っていう感じにしていた。忘れていたことを、そうだそうだと思って、ちょっとやってみて、このレベルでいけるかなとやってみました。昨日の夜に気付いて、今日の練習でやって効果があったから、なるほどこういうことだなと」
―見ていて、気づいた。
「見たり、在原第2監督(コーチ兼通訳)と話をしたりして。その中で昨日の夜、発見して確かにそうだなと感じて、今日やってみて、効果があるなと感じたし。そういうのは新しい選手が来たり、他のチームの選手が集まったりしてやる代表なので、いろいろな発見がありますね。相手のフィクソのことや、仁部屋とかドリブラーについてもいろいろな発見がありました」
―森岡選手は、星選手と似たプレーができる。彼が入り、客観的に自分を見ることにもなったのでは?
「そうですね。海外では見ていたけど。みんな薫くんがいたら、そのセットがシンプルになる。でもそれは、薫くんが持っている能力をみんながFリーグで対戦していて、ここが強いからこういうところを使おうと分かっている。でも、僕は分かられていないところがある」
―それは海外でやっていて、対戦の回数が少ないから?
「それもそうですし、僕の場合はいろいろなところに顔を出し過ぎてしまうきらいがある。それが良い部分であり、悪い部分でもあると思う。自分っていうのが確立していた方が、合わせやすいですけど、そのバランスを見ながらやらないといけない」
―森岡選手の加入は良かった?
「今回の合宿の彼を見て、刺激を受けて、発見もあったので。そういう部分で、来てもらってありがたいなと思いますし、危機感もちょっと出てきたので。ありがたいなと思いますが、自分のやることは変わらない」
―三浦選手も含め、ピヴォが増えたが?
「あまり意識は変わりませんよ。彼らが来たことで、プレッシャーがかかるというのは、他の人の目線という部分では変わると思いますが、僕の中では、いつでもやることは変わりませんし、一貫している。チームが勝つために自分ができることは変わらないし、発見があったり、プレッシャーがあったりということで言えば、海外の方がシビアだった。だから、自分のスタンスは全然、変わらない。あとは、自分の感覚でフィットしていないところを上げていけば、必然的にシュートも入ってくるだろうし、シュートの意識も高くなるだろうし、チームに貢献できるだろうし。そう考えています」
―三浦選手について?
「やっぱりオーラがあるというのは一番、間違いないと思います。でも、すごく接しやすいですし、チームに馴染もうとする意識が高いから、僕らも接しやすかったです。これからもっとフットサルに慣れてポジティブな影響を与えてくれると思うので、僕らも力を引き出しつつ、W杯に向けてチームの力を高めていきたいと思います」
―対アジアから、対世界になるが、高めたい部分は?
「スペインでやっていたので、個人的にはフィニッシュの部分かなと。サッカーでも言われていると思いますが、決定力不足が課題としてあると思います。そこに人数をかけたり、DFを外したりっていうのが日本人に足りない部分。逆に極めていけば、強みになる。そこをもう少し修正したいなと思います」
―何よりも、監督との方向性が合っていたことを確認できたことが収穫?
「うん。自分の中でより考えている方向性が正しいと認識できたから」
―では、あとは状態が上げることですね?
「そうそう。浦安での感覚、代表の求められる感覚は質が違う。そこは修正しつつ、意識すればクラブでも結果につながるし、代表でもつながる」
―浦安に戻るが、求められることが変わることでの難しさは?
「僕は完全に切り替えられるし、代表でもずっとやっているので。コンセプトも浦安は代表に近いし、そこに対しては柔軟なので問題ありません。あとは完全に自分のスイッチを切り替えるだけなので」
―組み合わせについて?
「今まで練習試合でやったことはありましたが、公式戦で彼らとやったことがないので。やることで、自分がどれくらいできるのか、日本がどれくらいレベルが上がっているかを試す場でもあるし、結果を残す場でもある。そういう舞台でブラジル、ポルトガルという2チームと当たれるのは光栄ですし、すごくうれしく思います」
―世界に力を示したい?
「そうですね。もともとスペインでもやっていましたが、今年はケガもあって(スペインに)戻ることしなかった。また戻るチャンスもあると思うし、日本人が世界で移籍と言うか、日本人選手を獲得する対象にする大会にもなると思うので、そこはみんなで貪欲に、上を目指して頑張っていきたい」
―W杯が近づいてきたが?
「本当に初めての大会だし、そこでブラジル、ポルトガル、リビアという強い国とできるのが光栄です。とにかく楽しみですし、結果にこだわって、より上の高いところに行けるように、最終的に優勝を目指せるように一歩一歩頑張っていきたい」
―やっとここまで来た、もう来ちゃったという感じ?
「あまり考えていなかったですね。1年1年、自分のキャリアをちゃんとやっていく中で、こういう代表と言う光栄なことができてきたので。その中でW杯という大会を迎えることができた。そういう位置づけなので、そこでしっかり自分の仕事をしたいと思います」
―最後にW杯に向けて意気込みを?
「チームの目標は予選突破だと思いますが、より高いところに登りつめたいと思いますので、応援よろしくお願いいたします」

(取材・文 河合拓)

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