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欧州遠征メンバー発表、ザック「選手選考は難しかった」

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 日本サッカー協会は4日、日本代表の欧州遠征メンバー23人を発表した。FW宮市亮(ウィガン)が8月15日のベネズエラ戦(1-1)以来の選出。MF乾貴士(フランクフルト)も2月29日のW杯アジア3次予選・ウズベキスタン戦(0-1)以来、約7か月ぶりの代表復帰を果たした。日本は12日にフランス・パリでフランス代表、16日にポーランド・ブロツワフでブラジル代表と対戦する。

 アルベルト・ザッケローニ監督は協会を通じて「今回の遠征は、世界の強豪国と日本国外で試合を行うことを日本協会にリクエストして実現した」とコメント。「ヨーロッパや南米を代表する強豪との試合を通して、日本代表がさらに成長していくために、インターナショナルレベルでの戦いという貴重な経験を得ていければと考えている」と決意を語っている。

 メンバー選考については「招集メンバーは、これまでから大きな変更はないが、いつもと同様に、選手選考の作業は非常に難しいものであった」と指摘。クラブで好調のMF乾貴士(フランクフルト)が約7か月ぶりに復帰したが、「乾に代表されるように、海外のクラブで活躍している選手たちを手元で直接見てみたいという思いもあった。招集するメンバー以外にも、多くの呼びたかった選手もおり、それだけ多くの選択肢があるということは、現在の日本サッカーのクオリティの高さを表していると思う」と語っている。

 所属クラブで今季いまだ出場機会のないMF長谷部誠(ボルフスブルク)をはじめ、DF酒井宏樹(ハノーファー)、MF細貝萌(レバークーゼン)、FWハーフナー・マイク(フィテッセ)、FW宮市亮(ウィガン)らもチームで熾烈なポジション争いに挑んでいるが、「海外のクラブに所属している選手の中にはプレー機会や出場機会に恵まれていない選手もいるが、少ない時間であっても出場した際にはその実力を証明していると感じている」としている。

 12日にパリで対戦するフランス代表については「テクニックとフィジカルが良いバランスで融合されているチームという印象を持っている。デシャン監督体制で素晴らしいスタートを切っており、パリSGの躍進もあって、フランスサッカー自体がヨーロッパの中での大切なポジションを再び取り戻しているように感じている」と指摘。16日にブロツワフで対戦するブラジル代表については「あらためて言及する必要もないくらいに、豊富なアイディアとクオリティの高い技術に溢れているチームだと思っている」と、サッカー王国との対戦を待望していた。

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