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U-19代表の「スピードスター」田鍋が草津主力組から唯一のゴール!

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[10.24 練習試合 U-19日本代表3-1草津]

 U-19日本代表のスピードスターがゴールで弾みをつけた。13年U-20W杯の出場権を懸けたAFC U-19選手権UAE2012に出場するU-19日本代表のMF田鍋陵太(名古屋)は、草津との練習試合で右MFとして先発すると0-1の1本目38分、MF熊谷アンドリュー(横浜FM)のループパスにオフサイドラインギリギリで飛び出し、フリーでPAへ。対峙したGKに加えてDFもカバーに戻ってきていたが、冷静に右足シュートをゴールへと沈めた。

「アンド(熊谷)からのパスについては昔からずっと2人で話してやってきた。声を出さなくてもボールを出してくれるかなと思っていた。(PAに入ってから少し間があったが)よく決めたなと思いますね(微笑)。DFも中にいたし、落ち着いて決めることができて良かったと思います」と草津の主力組から決めたチーム唯一のゴールを喜びつつも「(アジア予選へ向けて)いい弾みになりましたし、まだこれからという部分もある」と気を引き締めることも忘れなかった。

 前所属の三菱養和SCユース時代から世代を代表する快足アタッカーとして注目を浴びてきたが、昨年は怪我もあり、満足なシーズンを送ることができず。昨秋のAFC U-19選手権予選ではメンバー落ちの悔しさも味わった。だが、名古屋入りした今季はトップチームでJ1・3試合に出場するなど公式戦に絡み、代表入りへのアピールを続けてきた。

 期待されるのはやはりチームナンバー1のスピード、そして身体能力の高さを活かした突破とゴールだ。この日は数多くなかったものの、縦への仕掛けやスピードを活かした裏への飛び出しは特に脅威。「最終的にはスピードだとかを活かして、点につなげるというのが自分としても理想ですし、それでチームが勝てれば嬉しい。監督からもそういう部分は求められているので、活かして勝ちたいと思います。(自分は)代表にこだわって調整もしてきた。チームも大事ですけど、自分たちの世代なのでこっちも大事。今まで(メンバー)入っていて最後入らなかった選手もいますし、そういう人たちは凄く悔しいと思うので、そういう部分も背負ってUAEに行きたい」。同じ世代の選手たちのためにも、そのスピードで対戦相手を打破して必ず世界切符を手に入れる。

(取材・文 吉田太郎)
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