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[AFC U-19選手権]U-20W杯出場へ暗雲・・・U-19日本代表、イランに0-2完敗

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[11.3 AFC U-19選手権GL 日本0-2イラン UAE]

 13年U-20W杯の出場権を懸けたAFC U-19選手権UAE2012が現地時間3日、開幕。U-19日本代表はグループリーグ初戦でイランと戦い、0-2で敗れた。日本は5日の第2戦でクウェートと対戦する。

 3大会ぶりのU-20W杯杯出場権獲得へ、早くも黄信号が点った。試合開始直後の前半3分、MFバルドラサデの左CKからFWバルザイにヘディングシュートを決められてしまう。DFのマークの上から放たれた豪快な一撃で失点した日本は、後半にも1点を奪われて0-2で敗戦。同グループのUAE対クウェート戦は1-1で引き分けており、日本は決勝トーナメント進出圏内のグループ2位以内へ向けて、最下位からの巻き返しを求められることとなった。

 4-4-2システムの日本はGKが櫛引政敏(清水)、4バックは右からDF松原健(大分)、奈良竜樹(札幌)、遠藤航(湘南)、山中亮輔(柏)。中盤はMF熊谷アンドリュー(横浜FM)と松本昌也(JFAアカデミー福島)のダブルボランチで右MFが大島僚太(川崎F)、左が野津田岳人(広島ユース)。A代表招集歴を持つFW久保裕也(京都)と渡大生(北九州)が2トップを組んだ。

 前半3分に喫した先制パンチの後も日本はイランの攻撃に悩まされる。7分にバルドラサデに放たれた左足FKは櫛引が何とか指先に当てて防いだが、カウンターからダイナミックなドリブルを繰り出してくるバルザイやMFジャハン・バクーシに何度も長い距離を運ばれてしまうなど、フィジカル面で苦戦し、ズルズルとPAにまで持ち込まれてしまう。

 正確なダイレクトパスで攻撃を組み立てる大島や熊谷を起点にボールをつなぐことはできていた日本だが、ミスでボールを失うと中盤を個で打開される場面の連続。ボールを奪う位置が低く、なかなか攻撃で相手にプレッシャーをかけることができなかった。それでも15分に奈良の縦パスでディフェンスラインの背後を突いた渡が左足ダイレクトシュートを放つと、さらに28分には大島の絶妙なダイレクトパスを起点に渡が後方へ落とし、久保が左足シュート。直後の29分には左サイドの山中の折り返しを中央の渡が左後方へ落とすと、飛び込んできた野津田が右足一閃。シュートはゴール左隅を捉えたが、GKのファインセーブに阻まれた。

 チャンスをつくったものの、前半を0-1で折り返した日本は後半開始から渡に代えてMF矢島慎也(浦和)を投入。その矢島が積極的にシュートへ持ち込むなど後半の立ち上がりは流れが良かった。だが12分、サイドを使った相手のパス交換にディフェンスラインが背走させられると、右ポストを叩いたシュートの跳ね返りをFWファゼリに押し込まれて0-2とされてしまった。

 直後の13分に再びサイドから崩されてファゼリに放たれたシュートはクロスバーに救われた。日本は16分に野津田に代えてFW小野瀬康介(横浜FC)をピッチへ送り出すが、堅いイランの守りを攻略することができない。逆に32分にDFカナンに放たれたミドルシュートが再びクロスバーを直撃。攻めるしかない日本は34分にCBの奈良に代えて快足MF田鍋陵太(名古屋)を左MFとして送り出し、司令塔・熊谷を最終ラインへ下げた。

 攻撃のギアを上げたい日本だが、思うようにボールを運ぶことができない。また縦を狙う怖さもなかった。40分に小野瀬の右クロスからゴールエリアの久保が頭で合わせようとするがヒットせず。42分に左CKから再び久保が放ったヘディングシュートもGKの正面を突いた。アディショナルタイム突入後の48分に田鍋の右クロスからファーサイドの小野瀬が決定的なヘディングシュートを放ったが、これもGK正面を突いて無得点のまま試合終了。最悪のスタートとなった日本は切り替えて、まずは次戦で勝ち点3を勝ち取るしかない。


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