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A代表で初練習の工藤、「ゴールという形でアピールしたい」

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 ブルガリア戦(0-2)から一夜明けた31日午前、日本代表は愛知県内で練習を行った。ブルガリア戦に45分以上出場した選手はクールダウン中心の軽めの調整。後半途中から出場したMF中村憲剛、MF細貝萌のほか、出番のなかったFW工藤壮人、FW東慶悟、MF高橋秀人、DF伊野波雅彦のフィールド6選手は3対3のミニゲームなどで汗を流した。

 A代表初選出の工藤は29日にJ1広島戦があったため、ブルガリア戦当日の30日に合流。この日がA代表での初練習となった。「自分のチームとは雰囲気も違うし、一人ひとりがクラブを代表してここに来ているんだというのを感じた」。少人数での練習ながら、A代表独特の雰囲気も感じ取ったようだ。

「自分は身長もスピードもあるわけではない。一番評価されているのはゴールを取るところだと思う」。ブルガリア戦はベンチから試合を見守った。目の前で無得点に終わったチームを見て、FWとして何も感じないわけがない。「昨日も得点ゼロに終わっているし、ゴールを取っていくというのは練習からしっかり意識して、ゴールという形でアピールしたい」と、この日のミニゲームでも鋭いシュートでたびたびゴールネットを揺らしていた。

「選ばれる前までW杯は意識していなかった。こういう雰囲気を味わって、トップレベルの練習に参加させてもらって、W杯にも出たいという気持ちが少し芽生えた。まだまだ遠いところにあるけど、そこを目標にして、しっかりアピールしていきたい」

 6月4日には引き分け以上でW杯出場が決まるW杯アジア最終予選・オーストラリア戦(埼玉)が控える。「出場機会があるとは考えづらいけど、もしも与えられたときのためにしっかり準備したい。W杯出場を決めるタイミングで参加できる喜びを感じながらプレーしたい」と意欲的に話していた。

(取材・文 西山紘平)
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