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キャプテン遠藤が決勝アシスト、「確率が高い方を選んだ」

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[6.11 W杯アジア最終予選 イラク0-1日本 ドーハ]

 どこまでも冷静沈着だった。0-0で迎えた後半44分、カウンターからFW岡崎慎司が中央をドリブルで駆け上がり、左サイドに開いたMF遠藤保仁にパスが入る。「トラップした時点では自分が打とうかなと思った。自分もフリーだったし、最初はシュートを狙ったけど、より確率が高い方を選んだ」。フリーでPA内に走り込む岡崎の動きを見逃さず、丁寧に横パス。これを岡崎が滑り込みながら右足で流し込み、決勝点をアシストした。

 出場停止のMF長谷部誠に代わり、キャプテンマークを巻いてフル出場した。それでも「ただ(キャプテンマークを)巻いているだけ。いつもどおり臨もうと思った」と、普段どおりにプレー。「先に点を取って、自分たちのペースにしたかった。苦しい中、DF陣がゼロで耐えてくれていたので、なんとか1点を取ろうと思っていた」。過酷な中東でのゲーム。粘り強く我慢していた守備陣に最後の最後で応えた。

 今後は休む間もなくブラジルに移動し、コンフェデレーションズ杯に臨む。「チームとしていい戦いをしたいし、チームとして成長したい」。ブラジルW杯まで残り1年。チーム最年長のベテランは、すぐに気持ちを切り替え、目の前に迫った“プレW杯”に視線を向けた。


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