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豪州戦一夜明け…練習後の選手コメント

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 オーストラリア戦(3-2)から一夜明けた26日、日本代表は韓国北部の坡州(パジュ)で練習を行った。オーストラリア戦の先発メンバーと途中出場したFW工藤壮人(柏)、MF山口螢(C大阪)はクールダウン中心の軽めの調整。工藤、山口を除く中国戦先発組はボール回しやクロスからのシュート練習で汗を流した。

以下、練習後の選手コメント

●FW柿谷曜一朗(C大阪)
―練習後の監督から指導を受けていたが?
「1トップの動き方、ボールの受け方とか、そんな感じだった」
―韓国には個人的に悔しい経験もあるが?
「昔のことは振り返らず、明後日の試合だけに集中していきたい」
―攻撃陣がアピールしているが、競争を感じる?
「競争という気持ちより、チームとして戦っている。次も勝つだけ。森脇くん、槙野くんを中心に『優勝しよう』と常に言っている。優勝したい」
―今日の練習はまた1トップだったが?
「使われるところでしっかりやれれば」
―1トップのポジションは人材不足とも言われているが?
「そう言われているけど、スペシャルな選手がそろっている。どんな選手でも結果が出ないこともある。僕ら若い選手が活躍することが刺激になると思うし、そういう競争はあると思うけど、大会に出たら優勝することだけを考えている」
―次は2試合目の出場になる。連係はより深まる?
「最後なんで、連係どうこうよりも気持ちの問題になる。しっかりぶつかって戦いたい」

●FW齋藤学(横浜FM)
―次は中2日だが?
「Jリーグでも中2日はあるし、その経験もあるので、しっかり体を戻すことだけを考えたい」
―初ゴールは自信になった?
「A代表で点が取れるのは大事なことだけど、終わったことなので。韓国戦に勝たないと意味がないし、しっかり切り替えていきたい」
―韓国にはロンドン五輪の3位決定戦で敗れているが?
「自分は試合にも出られなかったので、そのときの悔しさは人一倍持っている。日韓戦は大事になる」
―持ち味は出せた?
「まだまだできたと思う。もっと楽に勝たないといけない試合だった。チャンスの回数を増やさないといけないし、自分のところで緩急を付けられればもっとできたと思う」

●FW豊田陽平(鳥栖)
―監督が「豊田に1点あげてもよかった」と言っていたが?
「得点は取りたかったので、そこは昨日と変わらず悔しい気持ちがある。また次の試合でチャンスをもらえるようにしっかりやりたい」
―攻撃陣が結果を残してアピールしているが、競争を感じる?
「それは想定内。選ばれる前から競争はあった。その競争の中でしっかり生き抜いていくこと。それとチームのためにプレーすることを持ち続けないといけない」
「Jリーグでやっている感じで、点を取るためにはどうしたら良いのかを考えながらやっているつもり。まずは監督がやって欲しいというプレーをやりながら、あとは状況に応じて自分がこれをやった方がいいと思ったときは、しっかりそれを出せるように心がけている」
―鳥栖よりも足元に来る回数が多い?
「足元に入ってきても、コンビネーションはできているので、サポートしている人数も多いし、そこはシンプルにプレーするようにしている。一番重要なところはボックス内の仕事。中盤ではシンプルに仕事をして、ゴール前に迫力を持っていくということを意識してやっている」
―オーストラリア相手にあれだけ深さを出せるのは強みになるのでは?
「監督が求めていたこと。その中で勝ち点3を取れたということで、チームには良い影響を与えられたと思うけど、その中でも得点が必要だった」
―決め切るところで心がけたいことは?
「あまり(昨日の)決定機に関しては悲観していない。少しの感覚。それは十分修正できるところだと思う。鳥栖でもそうやっているし、少ないチャンスで決めているという自負もある。そこはあまり問題視していない。大事なときに決めたかったという思いです」
―守備面ではFWとしてどうやってサポートしていきたい?
「苦しい時間帯や最後のところで少しでも後ろを楽にさせるために限定する動きをしたつもりだったが、失点の時間帯のあたりはもっともっと回数を増やして、FWの選手が後ろを助けるような守備ができたらと思う。鳥栖でやっていることなので、その回数をより増やしたい」
―1 試合やったことで、新たな発見はあったか?
「ここに来ていること自体が初めてのことばかり。練習場でもホテルでも、いろいろなことを感じられる。10日間いろいろ吸収したり、見て学んだりというところで成長できるかなと思う」
―昨日はピンポイントのクロスで勝負していたし、普段もそのイメージが強いが、低く速いクロスへの対応は?
「鳥栖でもピンポイントのクロスで合わせているだけではないので、低いグラウンダーのクロスに合わせられないと思われているのは少しショックですが、問題はないと思います」
―アイデア抱負な選手の中で楽しさはある?
「チャリティーマッチでもそうだったが、集まった中でクオリティーの高いプレーを出して成功するところはサッカーの楽しさの一つ。でもその中でも勝たないと楽しさは出てこないと思うので、そういった意味では昨日の勝ち点3で楽しさは出てきたと思う」

●FW工藤壮人(柏)
―次は韓国戦だが?
「気持ちと気持ちのぶつかり合いになる。韓国は激しく来ると思うし、2試合連続で0-0で来ているけど、日本戦は違った感情が出てくると思う。今までの結果は関係ない。得点は取れているので、しっかりハードワークしてゴールに向かっていきたい」
―攻撃陣の連係もスムーズだが?
「選手同士で話している結果だと思う。コンビネーションは練習から意識している。どの選手も能力が高いから合わせられる」
―攻撃陣はみんな結果を残してアピールしているが?
「残り1試合。だれが出ても、自分がベンチスタートでも、チームが勝つためにやりたい。優勝を狙って来ているし、個人的な結果を残して終わりではない。アジアで一番にならないといけない責任もある。最後勝って、しっかり終わりたい。この大会に集中しているし、(来年のブラジルW杯に向けた)最後のメンバーに食い込んでいくかどうかより、この大会で結果を残していきたい」

●DF鈴木大輔(柏)
―監督が立ち上がりにCBの左右を入れ替えたのは鈴木選手が長いボールを蹴れるからだと言っていたが?
「練習では千葉さんも僕も右をやっていたので、どっちかなと思っていた。お互いチームでも右をやっているけど、監督からそういう風に言われたので。僕は長いボールを付けるのも特長だと思っているので、それを出せればいいなと思った」
―長い距離の縦パスも通っていた。
「練習であの形を十分できたのが大きいし、それがうまくハマった。前の(齋藤)学に多く付けていたけど、学が動き方を分かってくれて、パスを出すタイミングを知っている選手だったので、それも大きかった」
―ちょっとしたタイミングで変わる?
「ちょっと早いと相手に付かれてしまうけど、絶妙のタイミングで入ってきてくれたので。スカウティングでも空くというのは言われていたし、うまくハマってよかった」
―1対1の対応は?
「自分の持ち味は要所要所で出せたかなと思うけど、失点のときのコンビネーション、押し込まれたときのカバーリングとチャレンジのところはもう少し精度を上げていければ、失点はなかったと思う。個人のところで十分対抗できたと思うので、それは心残り」
―ボランチがDFラインに落ちてサイドを押し上げるという練習でやっていた形が出ていたが?
「練習の形をそのまま出せたし、それがうまく相手にハマった。相手も前半はどういう風にマークに付くか迷いながらやっているのが後ろで回していて分かるくらいだったので、ハマってよかったと思う」

●DF森脇良太(浦和)
―初先発だった昨日の試合を振り返って。
「余裕はなかった。前半から飛ばしていこう、自分の力を最大限に出していこうと考えていたけど、後半20分くらいから両足がつってしまった。Jリーグではできているのに、国際試合では最後まで体力がもたなかった。自分の足りなさを感じた。代表では日の丸を背負うという責任感が違うのだと思う。いい経験ができたし、先発から出ることで緊張感の中でプレーできたのも良かった。体力のなさが残念だったが、楽しみながらやれた」
―サイドハーフやCBとの連係も良かったのでは?
「今、僕にできることを一生懸命やろうとしていたし、それを我慢強くやれたと思う。良いコンビネーションで崩せたところもあった。日本らしいコンビネーションは出せたと思うので、良い内容だったと思っている。守備面での失点が大きく捉えられているけど、もっとポジティブに捉えていきたい。失点したこと以上に2試合で6得点取れていることに目を向けたいと思う。まだまだやらないといけないところはあるけど」
―個人の持ち味は出せたか?
「後半は足がつってしまったけど、自分の持ち味は出せたと思う。反省するところはあるけど、次の韓国戦でもみんなでもっと修正してやっていけると思っているし、絶対に勝てると思う」
―優勝することで個人の評価も上がる?
「個人のアピールになってしまうのではなく、まずチームとしてやることが大事だということはみんなが分かっている」

(取材・文 西山紘平、矢内由美子)

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