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[SBS杯国際ユース大会]尊敬する先輩の前で活躍!U-18代表FW金子が今度は2発

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[8.16 SBS杯第2節 U-18日本代表4-0 U-18ロシア代表 草薙陸]

 尊敬している先輩MFの前で成長した姿を見せている。ウルグアイとの初戦で先制ゴールを決めたU-18日本代表FW金子翔太(JFAアカデミー福島、清水内定)が今度は2発だ。前半15分に右足でPKを決めると、18分にはDF1人を外して中央へボールを運ぶと右足一閃。強烈なミドル弾をゴール右隅へ叩き込んだ。

「あそこから1人かわしてミドル。狙っていた通りです」というゴールでチームに2点のアドバンテージをもたらした。高校年代最高峰のリーグ戦、高円宮杯プレミアリーグEASTでは現在3戦連発中で計8得点。得点ランキング首位タイとゴールを連発しているFWに引っ張られたチームはプレミアリーグ初挑戦で現在3位につけている。チームで結果を残しているFWは、U-18代表でも大宮やU-20杭州緑城との練習試合でゴールを奪うなど得点力を見せつけている。鈴木政一監督が「彼のいいところはいいタイミングで動いてくれるので出す側にとっても出しやすい」という動き出しの速さ、質がこの日もチームの攻撃を活性化。ボールを持ってからのミスもあったが、決定機に絡み続け、2ゴールでチームを2連勝へ導いた。

 トップ下を務めた金子の後方ではJFAアカデミー福島の1学年上の先輩で現在大分でプレーするMF松本昌也が支えている。11年U-17W杯でゴールを決めるなど世界舞台で活躍している松本は金子にとって「プレーで引っ張っている姿とか代表を引っ張っている。非常に尊敬しています。アカデミーで今まで一緒にやってきて、昌也クンは17のワールドカップとか出ていて、ボクも代表で頑張っている昌也クンを見てきて、いつか自分も一緒に昌也クンとプレーしたいなと思っていた」という憧れの存在だ。

 今大会ではともにピッチに立ち、自らの活躍もあってチームは連勝。「今、こうやって同じピッチに立っていると嬉しい気持ちもありますし、『ともに頑張っていこう』と励まし合ったりしている。点とか決めると、昔アカデミーにいた頃よりも『いいドリブルとかもっているな』とか、『先輩の一言』みたいな形で言ってくれる」。

 ポジションを争うエース格のFW南野拓実(C大阪)らライバルを想定し、より高いレベルのプレーを目指す金子は「先輩の一言」も励みに戦っている。18日の最終節では優勝を懸けて静岡ユースと対戦。今大会、攻撃の中心的存在となっているFWは「内容もそうですけど、結果を求められている。いい内容があれば、いい結果はついてくると思う。しっかり勝ちたいと思います」。結果にこだわって優勝し、10月のAFC U-19選手権予選につなげる。

(取材・文 吉田太郎)

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