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対ガーナ初完封へ意気込む麻也 「ゼロに抑えたい」

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 初のガーナ完封が、失地回復の2歩目となる。6日のグアテマラ戦(3-0)で国際Aマッチ8試合ぶりとなる完封勝利をおさめた日本代表DF吉田麻也(サウサンプトン)は「(失点を)ゼロに抑えたいと毎試合思っている」と、連続完封を誓った。

 ガーナとの過去の対戦成績は3勝2敗と勝ち越しているが、これまで無失点試合はない。直近では09年9月のオランダ遠征で対戦しているが、当時の岡田ジャパンは4-3というスコアだった。

「相手がガーナだからじゃないけど、ゼロに抑えたいと毎試合思っている。最近失点が多かったので、失点を抑えることが今回のテーマだし、僕らの今の最大のテーマの一つ。継続してやっていきたい」

 6月のコンフェデレーションズ杯以降、大量失点の続いてきた守備陣にとって、グアテマラ戦の完封勝利だけで名誉挽回と喜ぶわけにはいかない。格下相手となったグアテマラ戦は守備の機会も少なく、無失点とはいえ、参考外とも言える内容だった。10年の南アフリカW杯でも8強入りしたガーナは、日本の守備がどこまで改善されたかを試すには格好の相手となる。

 攻撃陣ではFWアサモア・ジャン、MFケビン・プリンス・ボアテングらが来日しなかったとはいえ、「アフリカの選手は知らないだけで、すごいやつがいっぱいいる。あまり気にしていない」。選手は変わっても、アフリカ特有の個の能力の高さは変わらない。

「(グアテマラ戦から)スピードも試合のテンポも変わってくる。そこは頭を切り替えてやらないといけない。身体能力が高いので、スピードに乗って行かれたら追いつけない。組織で守ることを意識しないといけない」

 たとえゲームを支配していても、1本のロングボール、一発のカウンターがピンチに直結する可能性もある。カウンター対策とリスクマネジメント。「カウンターの守備はグアテマラ戦ではうまくできていたけど、相手のレベルが上がってもできないといけない。大事な試合になる」。最終ラインの真価が問われる一戦になるのは間違いない。

(取材・文 西山紘平)

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