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大儀見「女子W杯予選につなげられる1年だった」

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[9.26 国際親善試合 日本女子2-0ナイジェリア女子 フクアリ]

 なでしこジャパン歴代得点ランキング2位タイの48得点まであと1点としているFW大儀見優季(チェルシー)は前半21分、大野忍のパスに合わせてPA内に侵入し、PKをゲット。これを宮間あやが決め、日本が先制した。大儀見は得点こそなかったものの、その後もビルドアップへの参加、ポストプレーなどすべてのプレーで安定感を見せ、エースとしての貫禄を示した。

「前回(22日)よりもナイジェリアのコンディションが上がっていたので戦いも変わったが、もっと質の高い試合をしないといけなかったと思う」。反省が口を突くが、フィジカルの強いナイジェリアに2試合連続2-0で勝利を収めたことには、納得の表情が浮かぶ。

 11年女子W杯優勝、12年ロンドン五輪銀メダルと好成績を続けてきたなでしこジャパンだが、13年は苦しんだ。ナイジェリア戦までの成績は3勝3分け4敗と負けが先行する状況。年内最後の国際Aマッチとあって、負の流れを断ち切ることが必要だった。

 2試合とも試合に出たのは大儀見、宮間、川澄奈穂美の3人だけ。先発メンバーには代表デビュー戦となった上野紗稀や5年ぶり出場の後藤三知ら、慣れない顔ぶれもいたが、第1戦からの良い流れは新メンバーにもしっかり伝わっていた。

「今年はいろいろな選手と関わり合う中でいろいろな経験をできた。結果の出ない試合が多かったが、その中でもポジティブにとらえられる試合も多かった。来年の女子W杯予選につなげられる1年だったと思う」

 女子W杯予選は来年5月、ベトナムで行われる。新旧メンバー融合の兆しも見られた2連戦。大儀見の踏ん張りで年間成績を5勝3分け4敗と勝ち越したなでしこジャパンが、14年に向かっていく。

(取材・文 矢内由美子)

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