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U-20代表FW浅野「遠慮していたら何も始まらない」

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 FWとして誰よりもゴールにこだわる。U-20日本代表のFW浅野拓磨(広島)は2日に行われた東京Vとの練習試合(2-2)で先制点を決める活躍。しかし、試合後は「もっと点を取れる場面もあった。FWとしては、そういうところにこだわっていかないといけないと思う」と貪欲に語った。

 0-0で迎えた前半26分に浅野が先制点を奪った。MF田鍋陵太(名古屋)のパスからMF和泉竜司(明治大)がPA内へ流す。これを受けた浅野が冷静に右足を振り抜き、ゴールネットを揺らした。

「竜司くんがいいところでボールを受けていて、出てくるなと自分も感じたので。フリックの状態でボールをもらって、いい形の崩し方でゴールまでいけたので良かったなと思う」

 四日市中央工(三重)出身の浅野は、高校2年生時の11年度全国高校選手権・決勝で和泉擁する市立船橋高と対戦しており、当時のライバル同士がこの日は同じチームでプレーした。「竜司くんは本当にずっと上手い選手だと思っていた。信じて飛び込んだらボールが出てくる。これからも竜司くんがボールを持ったら出てくると信じて、裏への抜け出しだったり、足元でボールを受けたり、ボールを受けるための動き出しも頑張っていきたいと思います」。浅野はかつてのライバルとのチームプレーを誓った。

 現在19歳の浅野にとって、U-20代表は学年でいうと一つ上に当たる。しかし臆する気持ちはない。「上の年代ですけど、歳なんか関係なく自分のプレーを出すだけだと思っている。何も遠慮せずにどんどんチャレンジしてやっていきたい」。力強い言葉が続く。

「この大会は自信をつけるような大会にしたいと思う。遠慮していたら何も始まらない。どんどんチャレンジしていって、自分のいいところを出せたら、チームに戻ったときに何か変わっていると思うので。この大会で成長できたらと思っています」

 大会は10月6日に中国・天津で開幕。初戦では北朝鮮。8日には韓国、その後は香港、中国との対戦が控える。アジア各国との総当たりのリーグ戦。浅野は「1試合自分が出た試合では1点を取りたい。そこはFWとして最低限の仕事なので。そういうところはこだわっていきたい」と大会へ向けて意気込んだ。

(取材・文 片岡涼)

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