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日本vsベラルーシ 試合前日のザッケローニ監督会見要旨

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 日本代表は14日、ベラルーシ・ジョジナの試合会場となるトルペド・ジョジノスタジアムで公式練習を行った。左太腿打撲のため前日13日は別メニュー調整だったMF本田圭佑(CSKAモスクワ)も合流し、15日のベラルーシ戦に向けて全23選手で最終調整した。

以下、練習後のザッケローニ監督会見要旨

アルベルト・ザッケローニ監督
―本田が合流したが、明日は試合に出場できるか?
「今日の練習の反応を見て(起用するかどうか)決めていこうと思う。昨日の練習後の状況は非常によかった。今日もいい状態だと思っている。今日の練習後の反応を見ながら決めるが、体調は非常に良いと思う」

―昨日の練習は選手をリラックスさせる内容だったが?
「初戦(セルビア戦)でチームが疲れている状況が見て取れたので、その回復を狙った。ポジティブなトレーニングを入れることでメンタル的にも回復して明日の試合に臨めるように今日のメニューも組んだ。今日の練習は非常にいいテンポで、いいリズムでできていたと思う。明日の試合に向けて(気持ちが)入っているなという印象もあった。明日は親善試合ということで、まずは内容を重視したうえで結果を求めたい」

―本田のコンディションは?
「少しコンディションに問題があったが、ここに来て回復しているので明日は問題ないと見ている。ベラルーシは我々と違った特徴がある。フィジカルが強く、チームがコンパクトにまとまっているように思う。スペインとのW杯予選でも惜しい戦いをしていた。非常にいい状態にあると思うので、彼らをリスペクトしながらいい戦いをしたい」

―ベラルーシを親善試合の相手に選んだ理由は?
「我々は世界のさまざまな国、違ったタイプのチームと試合をしたいと思っている。それが我々の経験につながる。日本協会にもさまざまなタイプの対戦相手を選んでほしいとリクエストし、そのうちの一つがベラルーシになった」

―セルビア戦後、選手が「攻撃に工夫が必要」と話しているが?
「チャンスは多くつくれたと思っているが、ゴールの数が少ない。決定力の精度を高めたいが、多くのチャンスをつくることも大切だと思っている。そのためにも、前線でのオフの動きや相手に的を絞らせない動きで攻撃を活性化する必要がある。特にフィジカルが強い相手や引いた相手に対し、そういった形でこじ開けていく必要がある。とはいえ、セルビア戦でもあれだけフィジカルと経験があるチームに上手くチャンスをつくれたので、そこは心配していない」

―多くの海外組を招集したが、出場機会の限られた選手についてはどう考えているか?
「できるだけ多くの選手を見たいという考えに変わりはない。日本代表候補として50人のリストがあるが、その選手を本番までにできるだけ多く見たいと思っている。ただ、選手を見るというのは、試合だけでなく、手元に置いて練習で見ることもできる。当然、試合で見れるほうが好ましいし、明日の試合でもそういったことを考えるが、同時にチームの基板をどれだけいじっていいのかという問題もある。そこを考えながら明日のフォーメーションを決めていきたい」

―多くの日本代表選手がブンデスリーガでプレーしているが、イタリアでもプレーしてほしいか?
「そのほうが移動には便利だと思う(笑)。それは冗談として、大切なのは海外に移籍した選手が自分たちでチャンスつかみ、試合に出て成長すること。現在、ブンデスリーガは非常にタフなリーグだ。少し前なら欧州には2つぐらいしか強いリーグがなかったが、今はどの国もタフなリーグ戦を展開している」

―明日の試合で試したいことは?
「明日の相手はフィジカルが強く、しっかり守備をしてカウンターを仕掛けてくる。そういう相手に対し、前線でオフの動きをもっと出していきたいし、スピード感のあるコンビネーションをチームとしてトライしていきたい。ベラルーシはコンパクトでオーガナイズされたチームだと思うので、できるだけ的を絞らせないことがテーマになると思う」

―ベラルーシという国の印象は?
「フリーの時間がないので散歩もしていないが、バスの中から見ているとミンスクは美しく、整然とした印象を受ける。人々もとても親切だ。次回は監督としてではなく、観光客として訪れたいと思う」

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