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11/12A代表練習後の選手コメント

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 ベルギーに遠征中の日本代表は12日、小雨の降るゲンク市内で初練習を行い、冒頭20分間が報道陣に公開された。

以下、練習後の選手コメント

●MF長谷部誠(ニュルンベルク)
「相手は格上ですが、自分たちが今までやってきたことをトライする。大事な試合ですし、楽しみな試合です。攻撃にも守備にも修正すべき点はあります。全員が意識してやっていかないといけません」
―4年前のオランダとの親善試合は惨敗だったが?
「あのときは非常に守備的になった。後半の途中まで0-0で我慢していたけど、そこから3失点した。今はそのような戦いはしません。自分たちのサッカーで戦いたいです。失点しないということは大切ですが、守備的にやることはしない」
―10年W杯では惜敗だったが?
「でも自分たちで主導権を握っていたわけではありません」
―今回のオランダの印象は?
「W杯予選も早く決めています。何試合か見ましたが、攻撃は強いし、守備もオーガナイズされている。トルコ戦を見ましたが、隙のない組織化されたチームだと思いました。ファンハール監督はバイエルンのときから組織だったチームづくりをしていたので、監督の色が出ていると思います」
―ケアすべき選手は?
「すべての選手です。ファン・ペルシーとロッベンは世界的にもトップの選手。そこをどう防ぐか。ただ、とにかく日本は戦う姿勢を見せないといけない。自分たちのサッカーを貫くことで、2試合を意味あるものにしたい」
―10月の2連戦の反省は?
「自分たちがやろうとしていることができなかったのは確か。崩せなかったというところも受け止めないといけない」
―結果も内容も求められるつらさがあるのでは?
「客観的な意見に耳を傾けるのは大事だけど、それより自分たちの主観が大事。僕らがやろうとしていることはぶれてはいけない」

●FW柿谷曜一朗(C大阪)
―ピッチは?
「ピッチは日本と変わりません。練習前にミーティングしてから来ました。ミーティングの内容は今までどおりのことでした」
―今回のテーマは?
「前と同じです。チームとしてやることはハッキリしていますし。だいぶ時間も一緒にやってきているし、お互いのところも分かっていかないといけない。でも練習より試合でどれだけ合わせていけるかだと思います」
―もっと良さを出していきたい?
「僕の良さというのではないし、だれかの良さを引き出すというチームではないので、チームとして強くなればいいと思います」
―オランダは攻撃陣の強さはあるが、守備は隙もあるのでは?
「DFは世界で戦っている選手ですから、隙はそれほどないと思いますが、試合に出たときは一瞬のところで抜けたりというのは狙っていきたいと思います」
―中央からの崩しに前回はトライしていたが、今回はさらに裏に抜ける動きにトライしたい?
「今までどおりです。しっかりチームとしてやることを、自分的にもっと理解してやっていければいいかなと思います」
―できることの幅も広がってきた?
「できることというのは、押さえているわけでもないですし」
―ゴールがないことは気になっている?
「ゴールに関してはそんなに引っかかっているわけではないですが、一番前で出ているからには、いろいろ言われて。まあ、言われてこそだと思いますが」
―オランダから点を取るイメージは?
「難しいとは思いますけど、しっかりチームとして取れればいいと思っています」
―C大阪での好調が代表にも生きる?
「もちろん、セレッソでというのはそうですが、1年を通してコンディションはキープしないといけないと思います」

●FW香川真司(マンチェスター・U)
―ファン・ペルシ―が欠場だが?
「相手もいい状態でいてくれることがベストだったですが、しょうがないですね」
―コンディションは?
「コンディションは問題ないですし、試合もこなしているので、しっかり準備できるのではないかと思います」
―我慢してやり続けたことが実を結びつつある?」
「試合に集中していきたいですね」
―10月の反省は?
「アウェーで失点を先にしてしまうと本当に難しいと感じましたし、次の2試合は上の相手。そういう相手が先に点を取ると、彼らは乗ってきますから、もっとプレーをしやすくなると思う。先制点はあらためてキーになると思います。点を取られたらブロックを敷かれると思う。欧州のチーム相手には先に点を取られないように。打開するためには0-0の状況で戦ったうえで、僕らのスタイル、攻守の切り替えや、ボールを支配してどんどんチャレンジする回数を増やすことが大事だと思います。そういうサッカーをしていきたいです」
―10月の2試合を振り返ると?
「一人ひとり感じることは選手としてもあったし、チームとしてもあった。チームとして同じ方向を見ないといけないと思う。戦い方や戦術は監督を中心に決めると思いますから基本的なところは変わらないと思います。そういうスタイルをしっかり確立するために、成果を上げることが自信につながると思います。11人が自分の良さを出せばいいサッカーができると思います。足首は大丈夫です。全部はやっていないですが」

●GK川島永嗣(スタンダール・リエージュ)
「ケガは大丈夫です。自分でも予期していなかったというか、試合中に打撲したところが、3週間くらい問題なかったのに、そこが急に内出血してしまいました。筋肉系だったので、無理すると余計に長引いてしまう危険性があるので、チームと相談して、しっかり治すということにしました。日曜日の試合も出ましたし、その前の試合もベンチに入っていたし、いいタイミングで戻って来られたかなと思います」
―ケガは久々?
「前回のケガは3年前。それだけケガをしないということもなかなかないことですし、正直、これだけ頑強に生んでもらって両親に感謝しています。これだけハードなところでやっていれば、ケガには常に向き合わないといけないですから、これだけ短い期間で戻ってこられたので、これくらいですんで良かったです。少し離れていた時間に冷静になっていた部分もあるので、それを次につなげたいです」
―試合勘は?
「まったく問題ないですよ。今シーズン25試合くらいやっていますし、復帰戦でも問題なかったですし」
―チームのコミュニケーションは?
「もちろん話もしていますし、今大事なのは自分たちがどういう方向に向かっていくかだと思うし、もう一度ベースに帰って、自分たちがどういうことを積み重ねてきて、そこにどれだけ質を高めてやっていけるかもそうですし、前回のW杯も含めて、あの悔しい思いもベースになって、今の自分たちがいるのだと思います。もう一度、そういう部分にこだわる姿勢も大事だと思います。今のチームの強みは一人ひとりの意識の強さだと思うので、そういう強さをピッチの上で見せていければいいと思います。
―代表発表会見で監督は選手から意見が出るのは歓迎だが、最終的にまとめていくのは自分だと言っていたが?
「基本的に方向性を決めるのは監督ですから。選手が全部決めるものではないと思います。選手が選手で考え方を持っているのは悪いことではないし、それをいい形で自分たちが監督の考えや自分たちの良さを表現するのが一番いい。表現できるかどうかは自分たち次第。逆にここまで日本代表を引き上げてくれているのは監督のお陰。前回のW杯が終わって、攻撃の部分で自分たちがどれだけより効果的になっていくのかというところも含めて、また、守備のところでの結束力の質を高めてきているのも、監督がその部分をしっかり意識しているからだというのは間違いない」
―2試合に向けて。
「2試合は相手が強豪。そういう中で自分たちがベースの部分も含めてどれだけ表現していけるか。それが大切になってきます」
―90分のマネジメントも本大会に向けて大事になってくる?
「グループリーグの中でもこういう強い相手とやらないといけなくなってくる。自分たちとしては今までやってきたことを積み重ねながら、実際にW杯の戦いになったときにどういう戦い方をしなけれないけないのか、というところは意識しないといけないと思います。例えば去年のフランスやブラジル戦、あるいはコンフェデもそうですが、ただ自分たちの力を図るという試合ではないと思います。今までの日本代表でもこれだけの相手にアウェイでできるということはなかったので、日本代表チームにとっても大きな経験になってくると思います。W杯の戦い方という意味でも良い試合になると思います」
―ベルギーの魅力は?
「いいところですし、落ち着いている。大都会ではないが、落ち着いていて人も親切。オランダ語圏とフランス語圏とで分かれていて、他の国とは違った色があると思います。なかなか来る機会がないかもしれませんが、いい国ですよ」
―ベルギー代表にこれだけ個性的な選手がどんどん出てきていることに、思い当たる節は?
「リーグ戦を見ていても、若くて個性的な選手がいる。うちのチームにも前線にU-21の選手がいる、ポテンシャルは非常に高いし、個が育つには良い土壌があるのかなと思います。02年のときのメンバーがいたりする。前にいたリールスにも、02年のW杯に出ていたコーチがいたり」
―第2のホーム?
「ホームで試合をやるような感覚です。ベルギーでやれる分、特別な気持ちもあります」

●DF吉田麻也(サウサンプトン)
―ミーティングをやったそうだが?
「ミーティングではいつもより監督は厳しめなことを言っていました。選手達もこのままではダメだと思っている。根性論は出したくはないですが、やはり気持ちを出さないと。本来は根性論がベースにあるうえで、ここ(取材エリア)では戦術の話などをするのですが」
―代表戦に出ることで、移籍に向けてアピールにもなる?
「今は邪念は考えません。今は私情は置いておいて、チームの目標に向かいます。その先に、プラスアルファがあるかもしれません」
―オランダの印象は?
「一つのミスが命取りになると思います」
―ファンペルシ―が出ないのが残念?
「え、出ないんですか?」

●FW岡崎慎司(マインツ)
―10月を振り返ると?
「チーム的には消化不良で終わったわけではない。これがアウェーの戦い、自分たちの力はこんなものだと分かった。ここからさらに強い相手とやるにあたって、さらにチームとして1つにならないといけない。試合に出ている選手も出ていない選手も意識を統一していかに戦っていけるか。一番大事なのは何が何でも勝って、戦えるんだというところを見せることだと思う。戦う気持ち。執念を見せるのが大事だと思う」
―チーム内に温度差がある?
「どこのチームにもそれはあると思う。ただ、日本代表にはどんなときも変わらないものがあって、結果的に一つになる。それが日本代表だと思う。練習から一緒になって、試合でさらに一つになる」
―10月の試合では右からの崩しも見られたが?
「困ったときに自分の裏というのはある。練習でも1トップでやったときなどは裏に抜けてチャンスを作っているし。足元でやるのも大事だが、裏に抜けるのも考えながらやる。ウッチーもチームでファルファンの裏にパスを出しているし。ダイアゴナルに動けばウッチーが使えるスペースも生まれる」
―裏を狙うには?
「今はどちらかというと、出し手に合わせてもらい手が受けているのが多い。もっともらい手が主導することも大事だと思う」
―ロッベンがこっちのサイドにいるが?
「守備でも頑張らないとチームでも勝てない」

(取材・文 矢内由美子)

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