beacon

香川が考えるベルギー攻略法

このエントリーをはてなブックマークに追加

 2-2で引き分けたオランダ戦から一夜明け、FW香川真司(マンチェスター・U)がベルギー戦に向けて気持ちを切り替えた。

 14日に行われたベルギー対コロンビアの試合をテレビ観戦。目に付いたのはフィジカルの強さだった。守備陣はもちろんのこと、攻撃陣のサイズも破格。マンチェスター・Uの同僚である194cmのMFマルアン・フェライニ、193cm94kgのFWロメル・ルカク(エバートン)……。迫力のある選手たちがピッチに並ぶ。

 そんなベルギーを打ち負かすにはどういうことが大事だと考えているのか。香川は「かなりフィジカルの強い選手が多く、僕たちが苦手意識を持っているタイプだと思う」と前置きし、続けた。

「高い位置からプレスをかけ続けていかないとラインが下がってしまうので、しっかりかけていきたい。オランダ戦の後半はみんなが前からプレスをかけていけたが、こういう戦いを継続してやっていかなけれいけない」

 まずは前線からのプレスでコースを限定すること、そしてなるべくラインを高く保つこと。ロングボールを蹴られて最終ラインが下がれば至近距離からシュートを打たれる確率が上がり、危険度が増す。それをいかに防ぐかが大事だということだ。

 攻撃面ではオランダ戦の2点目が良いイメージとして残っている。1-2で迎えた後半15分、DF内田篤人の縦パスをFW大迫勇也が落とすと、MF本田圭佑が左足で蹴り込んでゴール。若いオランダ守備陣のワンテンポ先を行くプレーでゴールネットを揺らしてみせたシーンだ。「2点目のシーンは(昨夜、宿舎に)帰ってから見たが、サイドバックとハーフがうまく連係してやれた、目指している形だった」と香川は言う。

 ベルギー戦を、W杯を見据えた戦いにしたいということも口にした。

「日本代表はこういう試合をしたあとは良くないことがある。こういう戦いを継続する力が僕たちには必要。1試合できたからと言って、次の試合がよくなければ意味がない。W杯も見据えながら、次の試合でまた良い戦いができるように、頭をスイッチして、個人個人がしっかりと整理して試合に入りたい」

 一夜明けの練習は足を打撲したということで別メニューだったが、「たいしたことはない」と元気いっぱい。ベルギーを相手に自身が躍動するイメージはすでにできているようだ。

(取材・文 矢内由美子)

TOP