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W杯メンバー決定前ラストマッチへ ザック「どこまでインパクトを残せるか」

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 日本代表は4日、試合会場の東京・国立競技場で公式練習を行い、5日のニュージーランド戦に向けて最終調整した。負傷離脱中のMF長谷部誠、DF内田篤人に加え、FW柿谷曜一朗も発熱のため参加を辞退。この日はDF今野泰幸が微熱のため宿舎で静養となり、前日練習に参加しなかった。

 主力を欠く中で迎えるW杯イヤー初陣。それでも練習後に記者会見を行ったアルベルト・ザッケローニ監督は「ある選手が出れないということは、ある選手にチャンスが回ってくるということ。そういう選手がどこまでできるか期待しているし、ポジティブに捉えるようにしている」と前向きに語った。

 ボランチではMF山口蛍やMF細貝萌、MF青山敏弘、右SBではDF酒井宏樹かDF駒野友一、1トップではFW大迫勇也、FW豊田陽平がチャンスを得るだろう。今野も欠場となれば、DF森重真人が先発となる可能性も高い。指揮官は「選手が数人欠けているが、その代わりに数人の選手を見られるという気持ちでいる。当然、チャンスを得た選手は現時点で自分がどの位置にいるのかをアピールするのにいい機会だと思う」と期待した。

 5月のW杯メンバー発表前最後の代表戦。23人のボーダーラインにいる選手たちにとっては、絶好のアピールの場でもある。「今回呼ばれているメンバーにはそれぞれがアピールしてもらって、代表チームにいかにフィットしているかを見せてもらいたい」。そう話したうえで、「この23人が自動的にブラジルに行くわけではない。この先、選手がどこまでアピールしてくれるか、どこまで伸びてくれるかということにも期待している」とも指摘した。

 当然、今後の所属チームでのアピールも選考の材料となるが、今回のメンバーが一歩リードしているのは確か。ザッケローニ監督は「アピールという意味では、この試合をいかに戦うかは大切になる。どこまでのインパクトを残せるかによって、この先の招集にも影響してくると思う」と、付け加えることも忘れなかった。

(取材・文 西山紘平)

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