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[AFCフットサル選手権2014]日本vsキルギス 試合後のミゲル監督コメント

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[5.5 AFCフットサル選手権2014 GL第3戦 日本代表4-0キルギス代表 ホーチミン]

 AFCフットサル選手権は5日にグループステージ最終戦を行った。フットサル日本代表は、キルギス代表に4-0で完封勝利し、通算成績を2勝1敗としてグループステージを2位で突破した。準決勝で対戦するタイは、正GKが負傷、キャプテンが出場停止と手負いの状態だが、ミゲル・ロドリゴ監督は「彼らの選手層は、そんなに薄くありません。出られない選手がいると、『オレがここで』と頑張る選手が出てくるかもしれません」と、気を引き締めた。

以下、試合後の監督コメント

―藤原選手を先発で起用したのは、前の試合のミスからか?
「このチームのGKは3人とも素晴らしいGKです。このゲームの状況を考えたときに、一番ピリピリして、厳しくて、不安定な中で、もっとも安定感を示してきたのが藤原ということがあったので、今日の先発にしました。もちろん、先日の試合の最後のプレーはミスです。ただ、そのことよりも理由を挙げるとするならば、生死を賭けた神経戦の様子を呈していたゲームには、藤原だろうということで起用しました。これまでも彼は、こういう状況でチームを安定させてくれていたので、そういう選択をしました」

―FPもスタメンを大きく入れ替えました。ここまで滝田選手の出場が短かったのは、連戦を考慮して温存していたのでしょうか?
「滝田に関しては、前の2試合まであまり調子が良くなかったので、自ずとそうなっていました。ただ今日は非常に良かったですね。立ち上がりから、本来の手堅いメンバーでスタートしようということで、滝田、森岡、吉川というメンバーでいきました。そこをベースに戦っていきましたが、あとは疲労を考えて時間を割って行ったということもあります。組み合わせに関しては、ゲームの流れと感覚を大事にしているので、自分にとっては『このセット』『このセット』と決めている考え方はなくて、組み合わせをいろいろ試して進んでいく感じです。ただ、ピヴォ、フィクソ、1対1ができるアラ、これは仁部屋、小曽戸、(稲葉)洸太郎、それとバランスを取れるアラ。これが西谷、(皆本)晃、パッシャン(西谷良介)ですね。役割でセットとして出していくっていうのが中心の考え方ですね」
「ちょっと今日のゲームに関しては、攻撃のところで成熟した状態で選手にいかなかったところがありましたね。3本、4本くらいパスがつながった後、5本、6本続けるくらいの気持ちで、落ち着いてみていれば、きれいな崩しができるところで、ちょっと慌てて打ってしまいました。後半は、特にそういう傾向がありました。4回、5回くらいゴールになりそうな場面がありましたが、最後は枠を外れてしまいました」

―稲葉選手が短い時間でも利いていました。3点目のアシストも見事でしたね。
「落ち着きをもたらしてくれることを期待していました。そのベテランらしさが出ましたね。彼らしいプレーを、やってもらわないといけないところでやってくれました」

―今大会は、なかなかピヴォにゴールが生まれません。
「確かにDFに重点を置かないといけないという話は、ずっとしてきています。それを忠実にやって、そっちにエネルギーを割きすぎていることはあるかもしれません」

―次の試合は前回大会の決勝カードと同じ、タイとの試合です。
「どっちが勝つかわからない、どちらが勝ってもおかしくないゲームになるでしょうね。その日の寝起きが良かった方が勝つとか、当日に会場に着いたときのノリが良い方が勝つと思います。そういう勝負になるでしょう。試合が始まってからは、先取点を取った方がとか、流れによって勝負が決するゲームだと思います」

―相手は正GKが負傷し、キャプテンが出場停止になりました。
「関係ないでしょう。彼らの選手層は、そんなに薄くありません。どのメンバーできても、あのグループであれば、日本を食ったり、食われたりと互角の勝負ができるはずです。出られない選手がいると、『オレがここで』と頑張る選手が出てくるかもしれません。ウズベキスタンは、2人ベストプレーヤーがいない状況でうちに勝ちました。一つあるとすれば、タイが私たちに持っているリスペクトですかね。ちょっと腰が引けた感じで来るので、それがバランスを崩させる要因になり得るかなと思います」

(取材・文 河合拓)

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