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PK判定に不満も…今野「腐っていても仕方ない」

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[6.24 ブラジルW杯C組 日本1-4コロンビア クイアバ]

 必死に気持ちを切り替えた。前半16分、FWアドリアン・ラモスに対するスライディングタックルがファウルを取られ、先制点につながるPKを献上したDF今野泰幸。「一か八かじゃない。取れると思ったし、自分のタイミングで行けると思った。俺はボールに行ったと思っていた」。判定に納得することはできなかったが、いつまでも引きずるわけにもいかなかった。

「勝たないといけない試合で、あのプレーで失点して、チームを苦しめてしまったけど、こういう舞台で自分を使ってくれた監督に感謝しないといけないし、下を向いて腐っていても仕方がない。何とか取り返してやろうと奮い立たせた」

 このプレーでイエローカードも受けたが、その後もひるむことなくプレーを続けた。顔を上げ、戦い続けた。

 2010年の南アフリカW杯は大会直前に負ったケガの影響もあり、途中出場1試合にとどまった。今大会もコートジボワールとの初戦はDF森重真人に先発の座を譲り、出番なし。第2戦のギリシャ戦でW杯初先発を果たし、この日が2試合連続の先発だった。

「やっぱり世界は堅い。アジアとは違う。アジアみたいにボールウォッチャーになってくれたりもしない」。初めて肌で感じた世界。主力を温存したが、それでもコロンビアの攻撃陣は想像以上に強烈だった。「言い訳できないくらいの力負けだった。何を言っても言い訳になるし、それくらいの差があった」。そう言ってうなだれた今野。目の前の結果を受け止めるしかなかった。

(取材・文 西山紘平)

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