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最終戦は出番なしも…遠藤「カズさんじゃないけど代表には常に入りたい」

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[6.24 ブラジルW杯C組 日本1-4コロンビア クイアバ]

 ベンチスタートだった1、2戦目は後半から途中出場したMF遠藤保仁(G大阪)だが、コロンビア戦では最後まで出番は回ってこなかった。しかし、冷静沈着で確かな目を持つベテランは、実に前向きにザックジャパンの敗戦を見ていた。

「結果だけ見れば勝ち点1。残念な結果に終わっているので、まだまだ自分たちの力がないのかなとは思う」

 まずは力不足を認めた。ただ、この4年間の取り組みには大いなる自負を持っている。

「監督が4年間築き挙げてきた攻撃的なスタイルは、日本の特徴を考えれば間違いではない。自分たちにとって良かった。何も不満はない」。だからこそ、前を見つめることができるという思いだ。

 そのうえで、強烈な代表への思いをあらためて語った。

「カズさん(三浦知良)じゃないですけど、僕は現役である以上は常に代表には入りたいし、目標でもある。代表の試合は、何試合経験しても何ものにも代えがたい。まだまだレベルアップしてもっといい選手になれるように努力したい」

 18年のロシアW杯に出るとすれば38歳になっている。サッカー選手としてはギリギリとも言える年齢だ。しかし、遠藤はさらりと言った。

「年齢? 今のところ何も気にしていない。科学的にはいろいろと出てくると思うが、そんなことを気にしていてもしょうがない。W杯は何度出ても素晴らしい大会。よりよい結果を求めて、これからも努力したい」

 最初のW杯だったドイツでは、フィールドプレイヤーでただ一人、出場機会がないまま大会を去った。2度目だった南アフリカでは直前に守備的な戦い方へシフトしたことで、好成績とは裏腹の「満足できない思い」が残った。

 そして、3度目のW杯。自身の出場機会は2試合の途中出場にとどまり、チームの成績も1分2敗、グループC最下位にとどまったが、大舞台の魅力をあらためて感じたようだ。

「これだけのメンバーをそろえて敗退してしまったのは非常に残念。この悔しさを忘れずにやっていきたい」。新たな4年間がまたスタートする。

(取材・文 矢内由美子)

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