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試合前日にパワープレーを確認したミゲル監督「同点であっても勝ちに行くために仕掛ける」

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 フットサル日本代表は17日、18日のクロアチア代表戦に向けて前日練習を行った。練習の終盤にはパワープレーからの崩し方を確認。しかし、ミゲル・ロドリゴ監督は、本来であれば前日にパワープレーの確認はしたくなかったと明かす。

 その理由について、「アジア選手権以来、このメンバーでは試合をしていません。(やり方を)思い出す作業として、今日はパワープレーをやりましたが、もう少し長いキャンプを張れていれば、試合直前にパワープレーの練習はしません。メンタル的にはパワープレーはやりたくないというか、やらないですね。『明日の試合に向けて必要だ』というメッセージになることもあるので、なるべくなら試合の直前にはやりたくありません」と説明した。

 ゴレイロを含め、ピッチ上にいる5人全員で攻め、数的優位をつくり出すフットサルのパワープレーは、基本的に負けているときに用いるものだ。そのため、「パワープレーをやらなくても良い展開になることを期待しています」というスペイン人指揮官だが、明日に限っては、引き分けでも仕掛ける可能性があるようだ。

「(同点の場合)勝ちに行きます。そこは勇気と相手へのリスペクトを示すことにもなると思いますし、自分たちも野心を持ち、アジアチャンピオンになっているけど、もっと上を目指そうとしていることを示すためにも、確実に引き分けに甘んじず勝ちに行く姿勢を示したいと思います。W杯のときも、勇気を持ってポルトガル戦でパワープレーを仕掛け、5-5の同点に追い付いてから、その後もパワープレーで仕掛けました。そういう精神が私たちには重要です。その勝者のメンタリティを引き続き持つためにも、そういう状況がくれば、勝つために使うかもしれません。勝つんだというマインドは、戦術よりも大事なことです」

 18日の試合に向けて、「フットサル日本代表の名前を世界に轟かせるという意味でも、クロアチアに勝つことは大きなポイントになる」と意気込むミゲル監督は、親善試合とはいえ、勝利以外の結果を欲していない。

(取材・文 河合拓)

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