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デビュー戦で先制アシストの遠藤「イメージどおりに蹴れた」

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[8.2 東アジア杯 日本1-2北朝鮮 武漢]

 先発デビューのDF遠藤航(湘南)がファーストクロスで先制点をアシストした。「立ち上がりはどんどん前に行こうと思っていた。最初のクロスで点が取れて前半は悪くなかったと思う」。試合開始早々の前半3分、セカンドボールを拾ったMF谷口彰悟が右サイドに展開。ボールを受けた遠藤は素早くアーリークロスを送った。

「ボールを持って顔を上げたら武藤くんが走り込んでいた。(GKとDFの)間に蹴ればチャンスになるかなと。イメージどおりに蹴れた」。ピンポイントのグラウンダーのクロスにMF武藤雄樹が右足で合わせ、デビュー最速弾。この日が代表デビュー戦だった2人は抱き合って喜んだ。

 経験は「ほぼない」という右サイドバックでのデビュー戦。しかし、屈強な北朝鮮の選手に対しても当たり負けせず、1対1でも粘り強い対応を見せた。「1対1で負けないところやクロスを上げさせないところはできたかなと思うけど、攻撃参加は物足りない」。守備面に手応えをつかんだ一方、試合展開もあってオーバーラップは徐々に影を潜めていった。

 日本の運動量が落ちたこともあり、徐々に流れが相手に傾くと、北朝鮮は後半21分に長身FWのパク・ヒョンイルを投入。シンプルなロングボールを徹底してきた。結局、ロングフィードとクロスからパクが1ゴール1アシスト。逆転勝利の立役者となった。

「単純に強さのある選手に対してどう守るかは課題。チャレンジ&カバーをハッキリするしかないし、ラインを上げてコンパクトに守る必要があった」。アシストを記録した一方で、チームとしてはほろ苦い結果に終わったデビュー戦。そのすべてが22歳の若武者の財産になるはずだ。

(取材・文 西山紘平)

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