U-19代表候補は逆転負けを猛省、CB中山「予選では泥臭くても勝利というものを掴まなければいけない」
[3.9 練習試合 U-19日本代表候補1-2全日本大学選抜 味フィ西]
今年10月に17年U-20W杯の出場権を懸けたAFC U-19選手権バーレーン2016に臨むU-19日本代表候補は1本目10分にエースFW小川航基(磐田)のゴールで先制しながらも、雨中のゲームで逆転負け。97年生まれの選手にとっては最大3歳、99年生まれの選手にとっては5歳年上の選手もいた全日本大学選抜のパワーに押し込まれる展開が続いた。それでも30分3本で行われた練習試合の1本目は小川やFW和田昌士(横浜FM)、MF久保田和音(鹿島)がいい形で絡んだカウンターなどでチャンスをつくり、2本目にも交代出場のFW森晃太(甲府)とFW垣田裕暉(鹿島)がその力強い動きでチームを引っ張るなど奮闘したが、精度を欠いてなかなか相手の守りを切り崩すことができない。2本目15分までに先発メンバーが全て入れ替わると、2本目21分に直接FKを決められて同点。そして3本目9分にも右CK後の混戦で守りきれず、ゴールへ押し込まれて逆転されてしまった。
97年の早生まれでチーム最年長組のひとりである久保田は「簡単なロスが多くてなかなか自分たちのボールでプレーできていないので、もっと自分たちのボールで色々なことができるようにしていかないといけない。連係の部分であったり、FWのサポートの部分であったり、あと守備のところでもギャップができてCBのところを上手く突かれてしまっていたので、そこはもっと意識してやっていかないといけない」と感じた改善点を指摘。全日本大学選抜に比べて細かいミスは少なかった印象だが、それでも選手たちはもっともっと減らしていかなければならないと感じている。
また、この日キャプテンマークを巻いて先発したCB中山雄太(柏)は「試合前から自分たちでも、(内山篤)監督も内容もそうですけれども、結果っていうものにこだわっていかなければいけない時期に入ってきていると言っていた。今、(U-20W杯に)4大会出れていないので、予選では泥臭くても勝利というものを掴まなければいけないので、きょう最後試合を落としてしまったのは痛い気持ちですね」と首を振った。5大会ぶりとなるU-20W杯出場、アジア突破をノルマとしているチームはこの日、勝利することにこだわって試合に臨んでいた。本番で厳しい状況を迎えても乗り越えられるように、追いついて、勝たなければならなかった。
今回、U-19日本代表は初招集組や2歳年下のU-17世代からも選手を招集して今年初の候補合宿を実施。中山はその3日間について「個人としては去年、ボクはプロで周りはユースのみんなだったんですけれども、みんなプロになって、プロの中でやってきて、意気込みだったり、試合前の雰囲気だったりがより高いものになってきた」と意識の変化を感じていた。プロ1年目の選手たちの意識が向上し、また野心をもった初招集組に昨年アジア1次予選を戦った選手たちが刺激を受け、「安泰の選手は一人もいない」と明言した内山篤監督の下、競争しながらレベルアップを目指してきた。
だが、この日は相手の勢い、パワーに飲まれる形で敗戦。ここからより貪欲になってチームのレベルを引き上げていかなければならない。引き上げる選手が出てこなければならない。「個人としては自分が引き上げていくと思っているんですけれども、この代表にはその素質をもっている選手がたくさんいるんで、一人ひとりが気持ちを持ってやっていけばより良いチームになっていくと思う」と語った中山は「誰が引き上げるか。(資質はあるものの)個人個人まだ意識が低いですし、1-0からひっくり返された試合というのが予選じゃなくてきょうで良かったとポジティブに考えて、きょうこういう逆転されたゲームだったので今後はそういうことのないようにしたい」。今月下旬にはアジア最終予選の開催地であるバーレーン遠征が控えている。U-19代表は本番を想定して、厳しい状況の試合でも白星を拾う力を身につける。
(取材・文 吉田太郎)
今年10月に17年U-20W杯の出場権を懸けたAFC U-19選手権バーレーン2016に臨むU-19日本代表候補は1本目10分にエースFW小川航基(磐田)のゴールで先制しながらも、雨中のゲームで逆転負け。97年生まれの選手にとっては最大3歳、99年生まれの選手にとっては5歳年上の選手もいた全日本大学選抜のパワーに押し込まれる展開が続いた。それでも30分3本で行われた練習試合の1本目は小川やFW和田昌士(横浜FM)、MF久保田和音(鹿島)がいい形で絡んだカウンターなどでチャンスをつくり、2本目にも交代出場のFW森晃太(甲府)とFW垣田裕暉(鹿島)がその力強い動きでチームを引っ張るなど奮闘したが、精度を欠いてなかなか相手の守りを切り崩すことができない。2本目15分までに先発メンバーが全て入れ替わると、2本目21分に直接FKを決められて同点。そして3本目9分にも右CK後の混戦で守りきれず、ゴールへ押し込まれて逆転されてしまった。
97年の早生まれでチーム最年長組のひとりである久保田は「簡単なロスが多くてなかなか自分たちのボールでプレーできていないので、もっと自分たちのボールで色々なことができるようにしていかないといけない。連係の部分であったり、FWのサポートの部分であったり、あと守備のところでもギャップができてCBのところを上手く突かれてしまっていたので、そこはもっと意識してやっていかないといけない」と感じた改善点を指摘。全日本大学選抜に比べて細かいミスは少なかった印象だが、それでも選手たちはもっともっと減らしていかなければならないと感じている。
また、この日キャプテンマークを巻いて先発したCB中山雄太(柏)は「試合前から自分たちでも、(内山篤)監督も内容もそうですけれども、結果っていうものにこだわっていかなければいけない時期に入ってきていると言っていた。今、(U-20W杯に)4大会出れていないので、予選では泥臭くても勝利というものを掴まなければいけないので、きょう最後試合を落としてしまったのは痛い気持ちですね」と首を振った。5大会ぶりとなるU-20W杯出場、アジア突破をノルマとしているチームはこの日、勝利することにこだわって試合に臨んでいた。本番で厳しい状況を迎えても乗り越えられるように、追いついて、勝たなければならなかった。
今回、U-19日本代表は初招集組や2歳年下のU-17世代からも選手を招集して今年初の候補合宿を実施。中山はその3日間について「個人としては去年、ボクはプロで周りはユースのみんなだったんですけれども、みんなプロになって、プロの中でやってきて、意気込みだったり、試合前の雰囲気だったりがより高いものになってきた」と意識の変化を感じていた。プロ1年目の選手たちの意識が向上し、また野心をもった初招集組に昨年アジア1次予選を戦った選手たちが刺激を受け、「安泰の選手は一人もいない」と明言した内山篤監督の下、競争しながらレベルアップを目指してきた。
だが、この日は相手の勢い、パワーに飲まれる形で敗戦。ここからより貪欲になってチームのレベルを引き上げていかなければならない。引き上げる選手が出てこなければならない。「個人としては自分が引き上げていくと思っているんですけれども、この代表にはその素質をもっている選手がたくさんいるんで、一人ひとりが気持ちを持ってやっていけばより良いチームになっていくと思う」と語った中山は「誰が引き上げるか。(資質はあるものの)個人個人まだ意識が低いですし、1-0からひっくり返された試合というのが予選じゃなくてきょうで良かったとポジティブに考えて、きょうこういう逆転されたゲームだったので今後はそういうことのないようにしたい」。今月下旬にはアジア最終予選の開催地であるバーレーン遠征が控えている。U-19代表は本番を想定して、厳しい状況の試合でも白星を拾う力を身につける。
(取材・文 吉田太郎)