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落ち込んでいる時間はない…初戦3点演出のMF大島「点を取れたのは自信になる」

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 攻撃を操って3点を演出し、チームは4得点を奪った。しかし、5失点を喫して試合には4-5でナイジェリアに敗れた。

 4-3-3のインサイドハーフで先発出場したリオデジャネイロ五輪日本代表MF大島僚太(川崎F)は、従来のボランチよりも一つ前のポジションでのプレーに「なるべく前の選手と良い距離を保つことを意識した」と頻繁に前線まで顔を出す。前半6分に先制を許して迎えた同8分には、高い位置でボールを奪ってMF南野拓実へパスを通すと、南野がファウルを誘ってPKを獲得。これをFW興梠慎三(浦和)がきっちり沈めた。

 再びリードを奪われて迎えた前半11分には興梠の落としをダイレクトで合わせてスルーパスを通し、南野の得点をお膳立て。さらに3-5で迎えた後半アディショナルタイムにはFW鈴木武蔵(新潟)に鋭いパスを送って、チーム4点目を演出した。

 敗れはしたものの、チームは4点を奪い、自らは3点に絡んだ。「相手が先制直後の緩む時間帯であったり、5点取って緩んでいた部分があった」と振り返りつつも、4得点という結果に「点を取れたのは自信になる。良い距離でプレーできたところもあるし、ダイレクトでつなげられれば相手もつかみづらいはずなので、今後に活きてくると思う」と手応えを得た部分もあったようだ。

 だが一方で、後半21分にDF藤春廣輝(G大阪)へ送ったバックパスを相手に奪われて、得点までつなげられてしまったように「得点というよりも、失点のところに目を向けてやっていかないと失点は減らない」と語る。

「僕に限らず皆燃えていた」ように、大島自身もボールホルダーに激しく寄せてボールを奪い取る姿も見せた。前半8分の南野のPK獲得を導いたプレーが、まさにそれだ。しかし、「一人で奪うのは難しい。そういう部分が足りない」とその後は体を寄せながらも相手に振り切られる場面もあった。そして、「チームとして取りどころがなかったし、そういう部分はチームとしての課題」と話した。

 コロンビア戦はナイジェリア戦から中2日で行われる。「ロッカールームで『落ち込んでいる時間はない』という話もあったので、反省しつつ、次頑張りたい」と絶対に負けられない次戦へと向かう。

(取材・文 折戸岳彦)

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