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麻也「ブラジルと戦うような気持ち」で初戦UAE戦に臨む

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 苦い経験だ。15年1月23日、アジア杯準々決勝に駒を進めていた日本代表はUAEと対戦。前半7分に先制を許した日本は後半36分に同点に追い付きながらも、PK戦で4-5で敗れてベスト8で敗退することになった。DF吉田麻也はその試合で先発フル出場を果たしていた。

「立ち上がりの入りが非常に良くなかったのを、いまだに覚えているし、立ち上がりにチャンスを何度も作られた場面が印象に残っている」。そう振り返ったように、序盤からUAEにゴールを脅かされる場面を創出されると、前半7分には先制点を献上して試合の主導権を握られてしまった。だからこそ、9月1日にロシアW杯アジア最終予選初戦で対戦するUAE戦では、その経験を活かさなければいけないと強調する。

「立ち上がりが大事なのは、サッカーの基本中の基本。同じミスを繰り返してはいけないし、相手のどのプレーに対しても対応できるような準備をしっかりしなければいけない」

 バヒド・ハリルホジッチ監督がメンバー発表会見で「10番と7番をブロックしなければいけない」と話したように、UAE10番のMFオマル・アブドゥルラフマンと7番のFWアリ・マブフートは要注意人物だ。2選手は15年アジア杯にも出場しており、吉田も「10番は良いボールを出せるし、7番は良い抜け出し方をしてシュートも打てる」と警戒を示している。

 ロシアW杯に向けて大事な最終予選初戦。「一戦一戦が勝負だと思うけど、何よりも初戦に勝つことがすごく大事」と初戦の重要性を説いた吉田は、「初戦にすべてを出せるように良い準備をしたい。監督もいつも言っているが、『いつもブラジルとやるような気持ち』で戦わないといけない」と表情を引き締めた。

(取材・文 折戸岳彦)
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