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乾が目論む後半勝負のゲームプラン「楽しむだけじゃファンも監督も満足できない」

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ボール回しで汗を流すFW乾貴士

 暑さとの闘いにもなりそうだ。イラン・テヘランで行われるW杯アジア最終予選・イラク戦は現地時間13日の午後4時55分(日本時間午後9時25分)キックオフ。試合が終了する午後7時でも日差しは強く、ピッチ上の体感気温は40度近くになりそうだ。

「暑いですね」。現地での初練習を終えた日本代表FW乾貴士(エイバル)は「厳しい試合になると思うし、どっちが先にバテるかだと思う」と指摘。「できるだけこっちがボールを支配して、相手を動かすことをできれば一番だし、後半に勝負をかけられればいい」と、ゲームプランを披露した。

「前半で失点してしまうときつくなる。前半は得点ゼロでもいいと思うので、失点しないことが大事だと思う。自分たちがどれだけボールを持てるかがカギになる。ましてこの暑さなので、すぐにボールを失うときつい。慌てないことが大事」

 7日のシリア戦(1-1)は後半14分から途中出場。相手に疲労が見え始めた時間帯に投入され、切れ味鋭いドリブルと巧みなテクニックでチャンスをつくった。それでも「勝ち切れてもいないし、自分のプレーが得点につながったわけでもない」と納得はしていない。

「自分が入ってから押せ押せムードだったのに得点できなかったのは課題。そこにこだわらないといけないし、次のイラク戦でそれができればいい」。後半勝負と目論むイラク戦で途中出場となれば、今度こそ試合を決めるプレーが求められる。

「スペイン行ってからすごく楽しくサッカーができているし、そのままの流れで(シリア戦も)楽しくできたけど、それだけじゃファンも監督も満足できない。その中で結果を出せるように頑張っていきたい」。約2年ぶりの代表戦で見せた“輝き”を次は結果へと結びつけるつもりだ。

(取材・文 西山紘平)

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