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サウジと豪州の運命を握る日本…川島「僕たちは僕たちのベストを」

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ランニングで汗を流すGK川島永嗣

 ただの消化試合にするつもりはない。すでにB組首位が確定し、来年のロシアW杯出場を決めている日本代表だが、GK川島永嗣(メス)は「離脱したマコ(長谷部)と(香川)真司も含めて、27人のミッションはW杯を決めることであり、最終予選をいい形で締めくくること。苦しんできた分、いい形で終わりたい気持ちがある」と、5日のサウジアラビア戦(ジッダ)も勝って最終予選を締めくくる決意を口にした。

 各組2位以内がW杯への出場権を獲得し、3位チーム同士がプレーオフで対戦するアジア最終予選。B組は最終節を残して日本の首位が決まったが、2位サウジアラビアと3位オーストラリアが勝ち点で並び、熾烈な2位争いを繰り広げている。「向こう(サウジアラビア)は勝たないと出場を決められないだろうし、かなり強い気持ちで来ると思う」。オーストラリアの最終節はホームのタイ戦。オーストラリアが勝つと仮定すれば、サウジアラビアが2位を確保するためには勝利が絶対条件になる。

 一方、サウジアラビアに得失点差で劣るオーストラリアは、自分たちが勝ったうえで、日本がサウジアラビア相手に引き分け以上の結果を残すことにも期待している。ある意味では日本以上にオーストラリアの選手や関係者、ファン・サポーターが日本の勝利を願っていると言っても過言ではないだろう。

 こうしたシチュエーションで迎える最終節に向け、川島は「僕たちは僕たちのベストを尽くすしかない」と力を込める。「オーストラリアが(W杯に)行くのか、サウジアラビアが行くのか、何とも言えないけど、僕たちもここまで最終予選で苦しんできたし、同じように最後まで苦しんだチームがW杯に行くんだと思う。オーストラリアにとっても、サウジアラビアにとっても、運命が決まる試合であるのは間違いない」。そのカギを握るのが日本。果たして結末は……。

(取材・文 西山紘平)

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