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神戸から世界に羽ばたけ!香川真司が「キリンサッカーフィールド」でサッカー教室&トークショー

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キリンビール神戸工場操業20周年を記念して開催された「キリンサッカーフィールド」

 キリンビール神戸工場操業20周年記念イベント「キリンサッカーフィールド」が23日、兵庫県神戸市のキリンビール神戸工場で開催され、MF香川真司(ドルトムント)がスペシャルゲストとしてサプライズ登場した。

 兵庫県内在住の小学生を対象としたイベントには241人の応募があり、抽選で選ばれた小学校5~6年生の男女36人が参加。サッカー教室の“講師”として香川が登場すると、事前に知らされていなかった子供たちからは驚きの声とともに大きな歓声があがった。

 ウォーミングアップを兼ねた「手つなぎオニ」では、オニになった香川が子供たちを捕まえようと追いかけた。最後は子供たちがオニになり、香川が逃げる側に。本気の表情で逃げ切った香川は肩で息をするほど。その後は子供たちが9人ずつ4チームに分かれ、香川対小学生9人でミニゲームも行った。

笑顔で子供たちと「手つなぎオニ」をする

 鮮やかなドリブルやフェイント、強烈なシュートなど、“本気”のプレーで盛り上げた香川だったが、結果はまさかの4連敗。「打ち合わせでミスりました。こんなにうまいと思わなかった」と思わず苦笑いを浮かべ、「でも本気でやったのでしょうがない。リベンジします」と、子供たちとの“再会”を約束した。

 サッカー教室のあとは「夢にチャレンジすることの大切さ」をテーマにトークショーも行われた。小学生のころからサッカー選手になるのが夢だったという香川は「サッカーが大好きだったので、学校が終わったらそのまま公園に行って、日が暮れるまで友達とずっとサッカーをしていた。それが自分の原点」と少年時代を回想。「好きなことをやり続けることが大事だし、それに出会うことも大切。僕はそれがサッカーだった」と振り返った。

「みんなはまだまだ若いし、いろんなものを吸収して、その中でサッカーに出会ってくれたらうれしいけど、サッカー以外にもいろんなものと触れ合って、好きなもの、やっていて楽しいなと思えるものを探してほしい」。子供たちにそう呼びかけた香川自身、小学校卒業までを神戸で過ごした。この日の参加者には、香川が卒業した神戸市立乙木小学校に通う後輩の姿も。“同郷”の子供たちに向かって「神戸の子供たちがいろんな職業でどんどん世界に羽ばたいてほしい。壁や試練もあると思うけど、一つずつ乗り越えていったら必ず素晴らしい大人になる。夢や目標を大きく持って、全力でチャレンジしてほしい」とエールを送った。

トークショーでは子供たちからの質問も受けた

 質問コーナーでは子供たちからのさまざまな質問に一つずつ丁寧に答えた。「尊敬している選手は?」という質問にはFW三浦知良(横浜FC)の名前を挙げ、「50歳でなお厳しいトレーニングを続けて、上を目指している姿勢は僕にとって目標になる存在。僕も現役で長くプレーしたいなと思う」と回答。サッカーをしているという女児には「好きな選手は?」と逆質問もした。

 日本女子代表(なでしこジャパン)のMF中島依美(INAC神戸)と答えた女児に「男子では?」と食い下がった香川は自分の名前を挙げてくれることに期待していたが、「原口選手です」という答えに苦笑い。FW原口元気(ヘルタ・ベルリン)に負けて“フラれる”形となり、「(原口に)伝えておきます。もっと頑張ります」と、意気消沈した様子で場内の笑いを誘った。

 イベントの最後には、子供たちが自分の夢を記した「ゆめカード」と当日の記念写真がおさめられた「ドリームブック」に香川が1冊ずつ直筆でサインを入れ、一人ひとりに手渡した。子供たちは「日本代表選手に会えて、手をつないだり普段できないことができてうれしかった」「いろんなプレーを勉強できた。これからの参考になるのでうれしかった」と目を輝かせていたが、笑顔や元気をもらったのは香川も一緒だ。

 イベントを終え、「子供たちにしか出せないキラキラした目や表情、純粋さは普段感じることができない。こうやって子供たちと触れ合って、パワーを与えてくれるし、刺激をもらえる」と感謝を口にし、ロシアW杯が控える2018年に向けて決意も新たにしていた。来年はキリングループが日本代表のサポートを始めて40周年を迎える。キリンビール神戸工場長の後藤一義氏は「未来を背負う子供たちが楽しい時間を過ごし、ここから頑張ろうという意気込みも見えた。素晴らしいイベントになった」と、その盛り上がりに目を細めた。

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