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U-16日本代表は初戦から先発7人入れ替えてセネガル戦へ。初代表のFW樺山「ワクワクがヤバイです」

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高体連組唯一のU-16日本代表、FW樺山諒乃介がセネガル戦勝利を誓った

 日本、セネガル、スペイン、パラグアイのU-16年代の代表チームが総当たりのリーグ戦で優勝を争う「U-16 インターナショナルドリームカップ2018 JAPAN presented by 朝日新聞」(宮城)は15日、第2節を行う。13日の第1節でパラグアイに2-3で惜敗したU-16日本代表は同じく黒星スタートのセネガルと対戦。スピードある攻守が印象的なセネガル戦を翌日に控えた14日、日本は仙台市内で1時間強のトレーニングを実施した。

 練習開始前の円陣で、森山佳郎監督がパラグアイ戦でベンチスタートだった7人をセネガル戦の先発で起用することを明言。GK山田大樹(鹿島ユース)、DF角昂志郎(FC東京U-18)、DF大串昇平(G大阪ユース)、DF岩崎真波(横浜FMユース)、MF山根陸(横浜FMジュニアユース)、FW樺山諒乃介(興國高)、FW田中禅(鳥栖U-18)がセネガル戦で先発出場することが決まった。

 指揮官は、前半20分までに2点を先取されながらも、気持ちを奮い立たせてパラグアイと激しいバトルを演じた初戦について「負けたことは凄く悔しいけれど、凄いポジティブだった」という。セネガル戦はそのパラグアイ戦のような戦いを見せられるか、また前後半の序盤に失点した課題を改善できるかが鍵になる。

 いかにもアスリート体型の選手が揃うセネガルは、スピード感や身体能力も違う。その中で森山監督は「初代表の選手もいるし。そんな中でどれだけ早くそういう選手たちが適応できるかというのが一つのポイントになる」と初先発の選手たちの適応力と、2試合連続で先発する4人のチームを引っ張るプレーに期待を寄せた。

 優勝するために負けられないセネガル戦。先発出場することが決まった樺山は、結果にこだわることを誓った。大阪のタレント軍団、興國で1年生ながら先発を務める樺山は今回が年代別日本代表初選出、セネガル戦が代表チームの一員として初の国際試合となる。14日、日本はパラグアイ戦のサブ組の選手たちが4対2のポゼッションや3対3のシュートゲームなどを行ったが、樺山はボールを持った際の攻撃力を発揮。カットインから鋭いシュートをゴールへ突き刺すなど堂々のプレーを見せていた。

「最後ゴール決めないと意味ないと思っているので、最後はゴールで終われるように意識してやっていました。まだまだオフの動きとか、森山さんにも言われているんですけれども守備とか、自分の弱点がどんどん出てきているんで、それは明日頑張って走って、守備でも貢献できるように。守備で足を引っ張らないようにやりながら、攻撃は自分がリードできるようにやっていきたい。自分の得意なドリブルで魅せながら最後はゴール決めたいです」と意気込んだ。

 今回、インターナショナルドリームカップに出場しているU-16日本代表で唯一の高体連組。チームと異なる守り方に苦戦していることは否めないが、本人は苦手な部分を克服して代表に定着しなければならないと感じている。アピールのセネガル戦へ向けて樺山は「自分の中ではああいうハイプレスや観客の中では逆にいいところを出せると思っているので、それはホンマに早く明日になって欲しいです。ワクワクがヤバイです」。興國の内野智章監督から「自分の良いところ出してこい」「楽しんで来い」と言われているという注目アタッカーが、自分の力を発揮して必ず勝利に貢献する。

(取材・文 吉田太郎)

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