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日本代表メンバー発表 森保一監督会見要旨

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日本代表メンバーを発表する森保一監督

 日本代表森保一監督が30日、兼任するU-21日本代表監督として出場中のアジア大会が開催されているインドネシアで記者会見を行い、A代表での初陣となる9月7日のキリンチャレンジ杯・チリ戦(札幌ド)、同11日の同コスタリカ戦(吹田S)に向けた日本代表メンバー23人を発表した。

森保一監督
「皆さん、こんにちは。今日はお忙しい中、そして日本から遠い、ここインドネシアにキリンチャレンジ杯2018チリ戦、コスタリカ戦のメンバー発表に来て頂き、ありがとうございます。A代表の監督としては初のチームでの活動、試合になるが、日本代表を応援して下さる皆様に喜んで頂けるように頑張っていきたい」

――今回のメンバー選考の基準は?
「まずはロシアW杯に出ていた、基本的に海外でプレーしている選手の招集は今回は見送ろうと思っていた。ただし、リオの五輪世代より下の年代の選手に関しては、海外でプレーしている選手、シーズンのスタートなので、その選手の状況を踏まえながら招集させてもらった。プラス国内組の選手を招集してチームとして戦って行こうと考えて選考した」

――東京五輪世代の3人が初招集。このタイミングで入れたのは?
「まずは彼らがA代表のグループに入ってもいいだけのパフォーマンスを見せてくれていると思うし、まだ結果はA代表の中で形として現れていないが、所属チームでの日常の活動で、A代表に招集して見てみたい選手を招集している」

――佐々木が初招集。広島でよく知っている選手だと思うが、新しいチームを作る中での招集の意図は。
「国内組の招集に関しては基本的には結果を出している選手、良いパフォーマンスを出している選手を招集している。佐々木に関しては、広島でチームとしての結果も、首位を走っているチームだし、その中で守備の部分、攻撃の部分も含めて良いパフォーマンスを継続して発揮しているので招集させて頂いた」

――8月中旬からインドネシアに来ているが、メンバー選考の経緯。
「選手の選考というか、視察の部分では8月11日までで、今の五輪代表チーム、スタッフは区切りをつけてインドネシアにやってきたが、その後は技術委員長の関塚さんや協会の方々に力を借りて視察をして頂き、報告をあげて頂いた。A代表の監督に就任して、それからA代表のことを見ていく、五輪代表のスタッフにもこれまでの視察と違って、五輪世代の選手を見るだけでなく、A代表の方も全体的に見てほしいということでやってもらった。期間的には十分ではないかもしれないが、五輪チームの活動期間で、五輪代表のスタッフとしての活動や視察で、Jリーグではかなりの数のスタッフで視察してきたので、全体的な選手のパフォーマンス等を把握できている中、招集できたと思っている」

関塚技術委員長「補足ですけど、兼任が決まったときに、それまでのところでは、W杯までの大きな大会に向けてのラージグループでと、そこに彼は加わっているし、その後はコーチングスタッフで時間は限られているけど検討して、森保監督のサッカーを具現化してもらえる選手を選んでくれたと思う。14日からのアジア大会に僕自身も来る予定だったが、Jリーグの方の、A代表の選考ということで、視察のため日本にとどまっていた。そして技術委員の数名にも協力してもらいながら試合の間、森保監督あるいはコーチとやり取りをしながら、どこの試合をというところで、実際に見たもの、映像でチェックしたものを報告していた。そういうところで今日を迎えた」

――2試合でのテーマやキーワードは?
「まずは選手個々の力をA代表の舞台でどれだけできるかを見せてもらいたいと思っているので、選手は持っているものを発揮してもらいたいし、チームとしても勝ちにこだわって、つながりを持ち、チリ、コスタリカとの戦いに挑んでいければと思います」

――アジア大会までの6試合での考え方は?
「最初から招集した選手をコアなチームだと思っていない。これまで代表経験をしていた選手も、そしてこれから発掘という意味で新しく入ってくる選手を含めて、私が見てみたい選手を招集させてもらいながら、チームとしてもアジア杯に向けて少しでもレベルアップしていきたい。いつからいつと具体的に説明できないが多くの選手を見つつ、チームを作っていきたいと思っている」

――今はアジア大会の最中だが、大会が終わった時点でアジア大会のメンバーから追加招集の予定は?
「私の心情的にはあります。ただし、今質問されたことが現実になるかどうかは現段階では分からない。A代表と東京五輪を兼任していることは、A代表と五輪代表を融合させる、若い選手の底上げをしてA代表としての力をつけてもらい、日本のサッカーのレベルアップにつなげられるようにと兼任していると思う。決められた枠の中でも力のある選手を招集するのはもちろんだが、いろいろな刺激を受けてもらって成長につなげていけるような環境づくりをできればと思っている」

――アジア大会中だが、今日はA代表に向けての監督。兼任監督としての重責を感じているか。
「重責は監督を引き受ける前に覚悟していて、兼任監督を引き受けた時点で感じているし、今もその気持ちに変わりはない。アジア大会を戦いながら、目の前の試合でやっていくこともたくさんある中で、A代表のメンバー発表、A代表の次の試合に向けてという部分では難しいところもあると感じたが、視察に関しても関塚さんや技術委員の人が手伝ってくれ、これまでもW杯の選考等から携わらせてもらい、経験させてもらったこと、多く人の力を借りて、メンバー発表ができたと思う。スタートは難しさがあると思うし、これをやりながら、兼任しながら、より良い仕事ができるように、スムーズに仕事ができるように、成果と課題を考えながら良い仕事をやっていきたい」

(取材・文 折戸岳彦)

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