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狙い通りの得点に「めっちゃ嬉しかった」。U-16代表の小柄なダイナモ、MF三戸舜介が決勝タジキスタン戦のキーマンへ

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MF三戸舜介(JFAアカデミー福島U18)がダメ押しゴール

[10.4 AFC U-16選手権準決勝 U-16日本代表 3-1 U-16豪州代表 マレーシア]

 158cmのダイナモが喜びの声をあげた。AFC U-16選手権マレーシア2018準決勝の試合後、「めっちゃ嬉しかったです」と振り返ったのはMF三戸舜介(JFAアカデミー福島U18)だ。

 クロスボールに対し、逆サイドのサイドハーフがゴール前に入っていくのはチームとしての一つの狙いである。それをしっかりこなした結果としての得点だった。2-1とリードして迎えた後半33分、右サイドでボールを持ったMF中野瑠馬(京都U-18)の状態を観て「フリーだったので、すぐにクロスが上がってくると思った」と判断して動き出し、しっかり合わせてみせた。

 大柄な選手がそろうオーストラリアが相手だったが、試合前に「気持ちがあれば当たりでも勝てる」と強気に語っていたとおり、球際で戦う姿勢を見せて対抗。その上で、持ち味である相手選手の間でボールを受けるプレーで勝利に貢献してみせた。ボランチでプレーすることの多い選手だが、この日は左MFでプレー。「(自分は)両方いける選手だと思うし、左サイドのほうが思い切り行けるのでやりやすい部分もあります」と事前に語っていたように、強気のプレーを貫いた。

 ずっとあこがれの気持ちを持っている選手は日本代表DF長友佑都(ガラタサライ)。「体はちっちゃいけど、ものすごく走るし、体幹とかも凄くて外国人にも当たり負けしない」姿を観て、「自分もああいうタフな選手になりたい」とイメージしてきた。体の小ささをステップワークの部分で逆にメリットとして押し出すと同時に、体の小ささを言い訳にしないタフネスを求めてきた成果は、この大会でもしっかり表現されている。

 ベンチスタートの試合が多くなっている大会だが、「出たら見返してやろうという気持ちはずっと持っていた」と言い切り、「決勝でも使ってもらえるようなプレーを準決勝で出す」というイメージもあった。今大会に向けて集合時からみんなで誓ってきた「アジアチャンピオン」の座まであと一勝。大柄な選手のそろうタジキスタンが相手だけに、三戸はちょっと特殊なアクセントになれるかもしれない。

(取材・文 川端暁彦)
●【特設】AFC U-16選手権マレーシア2018
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