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約6万人の大観衆も橋岡「楽しんでできる」無失点で世界の扉開く

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U-19日本代表の守備の要DF橋岡大樹(浦和)

 いよいよU-20W杯出場権を懸けた決戦を迎える。勝てば2大会連続のU-20W杯出場、負ければチーム解散の大一番。U-19日本代表の守備の柱DF橋岡大樹(浦和)は、U-19アジア選手権準々決勝を無失点に抑え、世界の扉を開く。

 ルーキーイヤーの今季は浦和でスタメンの座を勝ち取り、J1リーグは22試合出場1得点と活躍中。橋岡が経験値を生かしてDFラインを統率し、試合を重ねるごとに守備陣のコンビネーションは向上している。「選手と話し合って修正することができた」と一定の手応えを得たのは、タイ戦の後半の場面だ。

 後半になって攻め方を変えた相手に対応できずに失点を許すと、立て続けにGK谷晃生(G大阪)を破る決定的なループシュートを打たれたが、ゴールマウスのカバーに入った橋岡が冷静に蹴り出し、難を凌ぐ好プレー。その後はピッチ上で声をかけあってポジショニングを修正し、追加点を与えなかった。

 もっとも、DFリーダーとしては出場2試合で3失点という失点数に悔いはあるが、出番がなかったイラク戦でチームはついに完封勝利。「第3戦は改善できていたと思うし、インドネシア戦でもしっかりと無失点に抑えて前線の選手が安心できるような戦いをしたい」と意気込んだ。

 今年5月のトゥーロン国際大会で東京五輪世代の森保ジャパンに初招集されるなど、経験豊富な橋岡が守備陣に与える影響は大きい。タイ戦でCBのコンビを組んだDF三國ケネディエブス(青森山田高) が「ポジショングや攻撃の部分が勉強になる。盗んでいます」と敬意を示すと、GK谷も「大樹はこのチームでずっとやってきて、Jリーグでもトップでやっている。自分も学びながら改善していきたい」と信頼を寄せた。

 28日の準々決勝には約6万人が詰めかける可能性もあるが、「浦和レッズは毎回3万人以上の観衆が入る。そういう中でプレーするのは(チームの中で)自分が一番慣れていると思う」と歓迎。埼スタの大声援とは逆に、完全アウェーの雰囲気だとしても、「みんなも緊張というよりは楽しんでできるんじゃないかな。僕も楽しみつつ、絶対に勝利をつかみとりたい」と決戦を待ち詫びた。

(取材・文 佐藤亜希子)

●【特設】AFC U-19選手権インドネシア2018
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