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ACL制覇も大忙し…鹿島MF三竿健斗が合流「優磨のためにも頑張りたい」

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連戦で「強くなった」と語った日本代表MF三竿健斗

 アジアを制した男が日本代表に合流した。鹿島アントラーズMF三竿健斗は10日にAFCチャンピオンズリーグ(ACL)決勝を終え、前日12日にイランから帰国したばかり。Jリーグ、ACL、代表戦と厳しい連戦が続いているが、「キツかったけど、いまは中3日あれば大丈夫。選手として強くなった」と胸を張った。

 悲願のアジア制覇は日程との戦いでもあった。鹿島は10月31日のJ1第31節を皮切りに、11月3日にACL決勝第1戦、同6日にJ1第32節柏戦、そして同10日にACL決勝第2戦を消化。1週間に2試合というスケジュールが続き、三竿はその全てに出場した。ACLを制した後、自身のSNSで日程に疑問を呈していたが、それはある種の意地だった。

「負けて言うのは負け惜しみなので、勝って言おうねと言っていた。勝って言うことができて良かった」。そう振り返った三竿にとって、16日に控えるキリンチャレンジカップのベネズエラ戦は中5日での一戦。帰国から換算しても3日間があることを前向きに捉え、「大丈夫です」とさらりと言ってのけた。

 そうして迎えた3度目の森保ジャパン合宿。三竿が述べたのは“ワンタッチの縦パス”への意識だった。「ワンタッチの縦パスが出ることをみんなが共有しているし、受け手とのタイミングが合いやすい。鹿島ではワンタッチの縦パスはあまりないけど、このチームでは出しやすい」。“代表仕様”のプレーに意気込みを述べた。

 今回のA代表には、同い年として鹿島で切磋琢磨してきたFW鈴木優磨も招集されていたが、ACL決勝第2戦での足首捻挫のため合流を辞退。「『怪我をしたからいけないかも。俺のぶんまで頑張ってくれ』と言われた。優磨のぶんまで頑張りたい」。初招集のチャンスを失った友のためにも、来年1月に控えたアジアカップに生き残りをかける。

(取材・文 竹内達也)
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