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南野→堂安→中島でダメ押し!!ワンタッチアシストの堂安「きれいな崩し」

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試合後、歓声に応えるMF堂安律

[11.20 キリンチャレンジ杯 日本4-0キルギス 豊田ス]

 停滞していた攻撃を活性化させた。2-0の後半14分、日本代表は一挙に3人を交代。FW杉本健勇、MF伊東純也、MF三竿健斗がベンチに下がり、FW大迫勇也、MF堂安律、MF柴崎岳の主力3選手が投入された。

「自分たちがスタメンとも思っていない」。堂安はそう前置きしたうえで、「(外から見ていて)流れを変えなきゃいけないな、もっとアクションを起こせそうだなとは思っていた。何か変えてやろうと思って入った」と限られた時間で躍動。ピッチ上の空気も一変させた。

 後半27分、エースの大迫が追加点を決め、リードを3点に広げると、1分後の後半28分からはMF中島翔哉、MF南野拓実もピッチに入った。大迫の1トップに中島、南野、堂安の若手トリオが2列目に並ぶ“攻撃カルテット”が完成。その直後だった。大迫が右サイドのタッチライン際から中に入れ、南野がドリブルで前に運ぶ。横パスを堂安が相手と競り合いながらワンタッチで左サイドに流し、PA内に走り込んだ中島が右足ダイレクトでゴール左に叩き込んだ。

 中島の森保ジャパン初ゴールをアシストした堂安は「相手が引いている中でショートカウンターはチャンスになる。その中でああいうきれいな崩しは良かったと思う」と、鮮やかなダメ押しゴールに自画自賛。南野、堂安、中島という“若手三銃士”が絡んでの初得点となり、森保ジャパンで3選手全員が得点したことになったが、報道陣からそのことを指摘されると、「チームは3人でやるものじゃない」と冷静に異を唱えた。

 森保ジャパンで着実に存在感を高め、東京五輪世代ながらレギュラーポジションを勝ち取った。来年1月のアジアカップに向けても「もっと中心になれるように。本大会にならないと分からない緊張感があると思うけど、何も知らないことも若さゆえの良さだと思う」と強気に話す。

 20歳で迎えるアジアカップについて「想定していたこと。驚きではないし、イメージどおりに来ている」と明かすと、報道陣から自分のプランどおりに来ているかと聞かれ、「まだまだ遅い。プランはあえて高いところに置いているので。自分のプランを追いかけていかないと」と、現状に満足せず、さらなる高みだけを見据えた。

(取材・文 西山紘平)

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