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U-24日本代表MF田中駿汰が考える自身の立ち位置「まだまだアピールしないと生き残っていけない立場」

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U-24日本代表MF田中駿汰(札幌)

 常連メンバーの一人になりつつある。しかし、決して慢心することなどない。U-24日本代表MF田中駿汰(札幌)は、「まだまだアピールしないと生き残っていけない立場」と自身の立ち位置を捉えている。

 19年6月、トゥーロン国際大会に臨むU-22日本代表に初選出されると、その後はブラジル遠征、広島合宿、AFC U-23選手権、そして昨年末に行われた千葉合宿と4度の活動に参加。所属する札幌でも存在感を高めながら、東京五輪まで続くサバイバルレースに挑んでいる。

 19年11月のコロンビア戦ではMF中山雄太やMF堂安律、MF久保建英ら多くの海外組が選出され、「現時点でのベストメンバー」(森保一監督)というチームの中で、先発の座を託されて87分間を戦い抜いた。

 しかし、結果は0-2の完敗。「あの試合は何もできなかったという思いが強い。何が足りなかったかというとメンタルの部分、自信を持ってやる部分は全然足りなかった」と振り返る。あれから、約1年4か月。同じ位置に立ち止まっているわけではなかった。「今はしっかり自信をつけてきているし、メンタル的な部分はあの試合からしっかり成長できた部分」と自身の成長を感じている。

 24日に行われたフォーメーション練習では、主力組に入り、コロンビア戦同様に中山の横でプレー。「ビルドアップの部分では攻撃のスイッチを入れる縦パスを常に意識している」という“武器”で攻撃のスピードアップを図った。

 現在のチームにおいて、自身の立ち位置は「まだまだアピールしないと生き残っていけない立場」なのかもしれない。しかし、大きなチャンスが手の届く範囲にあることも間違いない。

「(五輪本大会は)18人という少ない枠だけど、自分の特長を出して生き残っていかないといけない。アルゼンチン戦では自分の特長をしっかり出して、チームの勝利に貢献することを意識していきたい」。アルゼンチン戦での必勝、そして自身のアピールを狙う。

(取材・文 折戸岳彦)

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