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なでしこ高倉監督が退任「立ち上がって前に進んでいくことが大事」

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なでしこジャパン高倉麻子監督が退任

 日本サッカー協会(JFA)は27日、日本女子代表(なでしこジャパン)の高倉麻子監督が退任することを発表した。高倉監督はリオ五輪予選の出場権を逃した後の2016年4月、監督に就任。約5年4か月にわたって指揮を執った。

 高倉監督は2014年にU-17日本女子代表を率いてFIFA U-17女子ワールドカップで優勝を果たすと、16年4月に佐々木則夫元監督の後任として、日本女子代表の指揮官に就任。なでしこジャパン初の女性監督となった。18年に開催された女子アジアカップでは、なでしこジャパンを大会2連覇に導き、自身初のタイトルを獲得。しかし、翌年の女子ワールドカップではベスト16で敗れ、21年の東京五輪ではベスト8敗退と、世界では思うような結果を残すことが出来なかった。

 高倉監督は同日のオンライン会見の冒頭で「アジアでは一定の結果は選手の頑張りで取ることができたと思うが、19年のW杯、今回の五輪を含めて世界では思ったように結果が出なかった。私自身の力のなさだと思うが、世界の女子サッカーが急激に進歩していると感じている」と各大会を振り返りつつ、「この結果が決してよかったわけではない。ただ全てを否定するのではなく、積み上げてきたものを自分たちで信じて、しっかり立ち上がって前に進んでいくことが大事」と語った。

 その上で「リーグとともに歩んできた、一緒に歩んできた時間だと思う。この先WEリーグが始まり、選手たちはプロになってより多くの時間をサッカーに使えるので、一選手として、一人の女性として、一人の人間として素晴らしい時間を過ごしてほしい。自分自身も女子サッカーの飛躍と発展を望みながら過ごしていきたい」と先を見据えた。

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