beacon

5人制サッカー日本代表は初出場パラで4強ならず…GL最終節で“アジア最強”中国に敗戦、順位決定戦へ

このエントリーをはてなブックマークに追加

5人制サッカー日本代表は4強ならず ※写真は初戦のもの

[8.31 東京パラリンピックGL第3節 日本0-2中国 青海]

 5人制サッカー(ブラインドサッカー)日本代表は31日、青海アーバンスポーツパークで開催された東京パラリンピック・グループリーグ第3節で中国と対戦。0-2で敗れ、ベスト4進出を逃した。この後に行われるフランス対ブラジルの結果により、9月2日の5-6位決定戦または7-8位決定戦に臨む。

 3日連続で行われるグループリーグの最終節で、日本は中国と対戦した。ここまでともに1勝1敗。しかし、得失点差で日本は中国を上回っており、この試合で引き分け以上となれば日本の準決勝進出が決まる。同グループでは、すでにブラジルの2位以上が確定し、ベスト4入りが決定済み。残るひとつの枠を懸け、日本と中国の直接対決となった。

 大一番に向け、日本は不動の主力メンバーを先発起用。GK佐藤大介、DF田中章仁、MF佐々木ロベルト泉、MF川村怜、FW黒田智成が3試合連続でピッチに並ぶ。中国は世界ランク5位の強豪。テクニックで上回るアジア最強チームを、世界ランク12位の日本が堅守で迎え撃つ。

 序盤から日本は守勢に回る。立て続けにシュートを打たれるが、GK佐藤が好反応でボールをキャッチ。ピンチを防いでいく。前半7分には得意の形を見せる。バックパスを受けたGK佐藤が右サイドを走る黒田にロングパス。しかし、ボールは収まらず、シュートまでは行けない。

 すると、堅く張った日本の守備網が破られる。前半12分、強烈なシュートを放っていた中国DF朱瑞銘にサイドからカットインされると、右足シュートを打たれ、ゴール右隅に決められた。流れはさらに中国へと傾くと、同18分にはまたしても同じ形から朱に右足シュートを決められ、前半を0-2で折り返した。

 日本は後半から攻勢を強める。開始早々に黒田がゴール前に詰めるも、シュートは打てない。さらに後半5分には黒田が右サイドからボールをキープしたままゴール前からシュート。この試合最初のシュートは惜しくもゴール左に逸れた。

 後半9分には黒田を下げ、FW園部優月を投入。日本は2点差を追いかけ、前半以上にチャンスを作っていく。12分には再び園部に代えて黒田が入る。すると、直後にノーマークから右足シュート。この試合最大の絶好機は、またしてもわずかにゴール枠外へと外れた。

 さらに、後半16分にFKを獲得すると、川村が豪快な左足シュート。しかし、鋭い弾道はわずかにゴール左外に向かい、枠内に収まらなかった。

 そのまま試合は終了し、日本は0-2で敗戦。初出場でベスト4入りとはならなかった。1勝2敗でグループ暫定3位となり、この後に行われるフランス対ブラジルの結果次第で、グループリーグの最終順位が決定。3位の場合は5-6位決定戦に、4位の場合は7-8位決定戦に回る。

(取材・文 石川祐介)
●東京パラリンピック 5人制サッカー(ブラインドサッカー)特集ページ
●ブラサカ/障がい者サッカー特集ページ
●日本障がい者サッカー連盟(JIFF)のページはこちら

TOP