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“勝ち点0”のブラジル戦…ピッチ外にも危機感覚えたGK権田修一「日本人がブラジル代表のユニフォームを…」

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日本代表のGK権田修一(清水)

 日本代表のGK権田修一(清水)が7日、報道陣のオンライン取材に応じ、キリンチャレンジカップ・ブラジル戦(●0-1)で目の当たりにした光景について振り返った。

 6日のキリンチャレンジカップでブラジルに0-1で敗れた日本。権田はFWネイマールのミドルシュートを横っ飛びで阻むなど、終始安定したパフォーマンスを発揮したが、「初戦がドイツ戦なので、初戦で強豪国と戦うのをイメージして戦っていたので、勝ち点0だったのがすべて」と総括した。その上で「これはどうしても言いたかった」とし、ブラジル代表のユニフォームに身を包んで国立競技場に集まった日本人サポーターの姿に言及した。

「見にきている方はたぶんブラジルを見たかったんだなというのが悲しかった。日本人の方がブラジル代表のユニフォームを着て、日本のホームで応援するとなっていて、あらためて日本サッカーはもっと発展しないといけないと感じさせられた」

 国立競技場には63638人の大観衆が集まった中、スタンドには“カナリア色”のユニフォームに身を包んだサポーターがチラホラ。試合中もMF三笘薫(ロイヤル・ユニオン・サンジロワーズ)の投入時を筆頭に森保ジャパンに対する歓声が沸き上がる場面もあったが、その熱気はブラジル代表の選手たちにも向いていた。

 その光景を見つめていた権田は「もしイタリア対ブラジルで、イタリア人でブラジルのユニフォームを着て応援する人はいないじゃないですか」と例示。「日本のホームでやるんだったら、スタジアムの人が日本が勝つために応援するというような文化を作っていかないといけないと感じた」と述べ、現在の日本代表の立ち位置への危機感をのぞかせた。

 そうした世界を意識した姿勢は、ブラジル代表相手の「惜敗」という結果の受け止め方でも感じられた。

「もしカタールW杯で全試合0-1で終わって、強豪国に善戦した、いい戦いでしたということで日本サッカーが発展していくならそれでいいかもしれない。ただ僕らが目指しているのは強豪国相手にいい試合をすることではなく、W杯でベスト16の壁を破ってベスト8に入ること」。そう断じた権田はこの敗戦について「勝ち点を1も取れないで初戦を終えたということ」ときっぱり。「まだまだあらゆる面で成長しないといけない」と前を向いた。

(取材・文 竹内達也)
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