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冨安がいたからできたハイリスク戦法…終盤に座り込みヒヤリも「流れが悪かったので」

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DF冨安健洋(アーセナル)

[11.23 カタールW杯E組第1節 日本 2-1 ドイツ ドーハ/ハリファ]

 3-4-2-1へのシステム変更で主導権を手繰り寄せ、ドイツ相手に逆転勝利を飾った日本代表。采配を的中させた森保一監督に大きな賞賛が集まるのは当然だが、その用兵を可能にさせたのは、ハイリスクな3バックを任せられるほどの絶対的な存在がベンチに控えていたことだった。

 DF冨安健洋(アーセナル)。右太もも裏の肉離れからの復帰直後とあり、W杯初戦の先発には間に合わなかったものの、システム変更とともにMF久保建英(ソシエダ)との交代でピッチへ。「マンツーマン、1対1を受け入れて守備していくところが必要だった」という数的不利の状況下でも、ビルドアップと対人守備に安定感をもたらした。

 試合後、冨安は「そんな簡単な試合になるわけはないと思っていた。試合前にも0-1になっても、0-2、0-3にするのだけは避けようと話していた。いろんなシチュエーションを想定した中で準備していたので、その準備がいい結果につながったと思う」と手応えを語った。

 終盤にはペナルティエリア内で座り込み、負傷の再発かとヒヤリとする場面もあった。ところが「ちょっと流れが悪かったので、あえてちょっと倒れて流れを断ち切ろうというのがあった」という駆け引きだった様子。「メディカルが入るとちょっと外に出ないといけないので上手くやりました」と笑みも浮かべた。

 高強度の中での45分間のプレーを終え、今後の出場にも期待を示した冨安。ドイツ相手の勝利に「前々から言っていたようにクオリティー的に昔ほど劣っていないし、倒せるだけのクオリティーを持っていると思っていた。実際にそれを証明することができた」と胸を張った24歳は「でも次が大事。またしっかり準備したい」と27日のコスタリカ戦を見据えていた。

(取材・文 竹内達也)
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