beacon

U-20日本代表vsU-20中国代表 試合前日の冨樫剛一監督オンライン会見要旨

このエントリーをはてなブックマークに追加

冨樫剛一監督

 U-20日本代表はAFC U20アジアカップウズベキスタン2023に参加し、3日にグループリーグ初戦でU-20中国代表と対戦する。2日には冨樫剛一監督がオンラインで前日会見を行った。

 以下、試合前日の冨樫剛一監督会見要旨

●冨樫剛一監督
「昨日からAFCの大会が始まった。開幕戦のU-20ウズベキスタン代表のゲームは、スタンドを見ると1万5000人くらいは入っていたのではないか。自国のチームなので、非常にいい盛り上がりを見せていた。ほかの開幕戦を見ると、やはり初戦ということもあり、固いゲームが多い。なかなか実力通りのゲームにはなっていない印象。私たちは初戦の中国戦がいい戦いになるべく、トレーニングを順調に進めている。しっかりやりたい」

──チームのコンディションは? また、初戦の難しさは若い年代にどう伝えたか。
「きのう全員でトレーニングがようやくできた。ただ、今回シェフが帯同しており、またウズベキスタンの食事も口に合うようで、AFCの一次予選と比べても体重の変化も非常に少ない。コンディションはいい状態だと思う。初戦は何をしたって固い。まずピッチの上に立って自分たちが感じてボールを触るまでは、いろんなものを考えすぎてしまうもの。それも私の中で想定の上で、いろいろな采配を振っていければ、自分たちの実力に戻せるのかなと思う」

──対戦相手の中国の印象は?
「スペイン人の指導者が入っていることもあり、サッカーを欧米に近づけているところ。その中で、強度の高いプレッシングをしてくること、またゾーンによって守備を使い分けてくることは想定している。特に何人か速い選手もいる。すばやいカウンターが彼らの特長ではないかと思う」

──前回のアジア予選、U-20W杯はコロナ禍で中止に。2018年10月の最終予選からブランクが空く中、どうアプローチするか。
「ブランクがあるのは私だけ。選手たちは、この最終予選でどちらかというと希望に満ちた感じでトレーニングを積んでいる。選手たちのこの大会に懸ける思いはすごく感じている。私たちはまずグループリーグ3試合、そして決勝トーナメントの1回戦目、そしてその先の決勝まで、コンディションを崩さないようにする。ここからなにかものすごい強度の高い練習をすることはない。しっかりその先を見据えて、整えながらやれればいいなと思っている。戦略的、戦術的なものはスタッフの中でしっかり練りながら臨みたい」

──U-20W杯は2007年から10年間出場できず。17年と19年の出場メンバーはその後W杯にも出場した。連続出場を絶たない重要さもあり、プレッシャーはあるか。
「責任は監督が取ればいいだけ。選手たちは目の前のゲームに一つずつ勝っていくこと、階段をのぼっていくことだけが大事。私が幼少のころのアジアでもなかなか勝てない日本から、成長してきて今は勝っている。彼らは2003年以降の生まれなので、もちろんW杯に出たことがないことを知らない。アジアで負けていたことも知らない。いろんな話をしても驚くところはあるが、アジアが難しいのは彼らも認識している。一次予選でもそうだった。しっかりと自分たちに矢印を向けて戦わないといけないと感じている。そのあたりは慢心もないし、いい戦いができるのではないかと思う」

──DF高橋仁胡(バルセロナ・フベニールB)は現地合流。昨秋のスペイン遠征からひと冬を越えた変化は?
「彼はリーグもあるので、プレー自体はずっと成長の一途をたどっている。特にスピード感、4局面のトランジションの部分でのスピード感がものすごく速い。日本の選手の中でも、もしかしたら本当に速いのかなとトレーニングでも感じます」

──高橋がこの世代とやるのは昨年5月のモーリスレベロトーナメント以来。ひとつ上のこの世代とやった変化やプラス面は?
「この年代は、モーリスくらいから海外組が入ってきた。そのときは最初のところでどう接するのか、自分も様子を見ているところもあった。そこからU-18も含めて意図的に機会を増やしていった。若年層でもあるので、あっという間に人間関係は作れている。実際に日常が違うので、スペインでの話をして盛り上がっている」

●AFC U20アジアカップウズベキスタン2023特集

TOP