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U-15日本代表候補初陣でキャプテンマーク巻いた鳥栖U-15MF大野廉門、意識してチームを引っ張る

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U-15日本代表候補初陣の1、2本目にキャプテンマークを巻いたMF大野廉門(鳥栖U-15)

[3.8 練習試合 U-15日本代表候補 0-7 神戸U-18 J-GREEN堺]

 “08ジャパン”U-15日本代表候補の初陣。MF大野廉門(鳥栖U-15)がスタートメンバーのキャプテンマークを巻いた。

 大野は福岡西フットボールアカデミー(福岡)、鳥栖U-15、JFAエリートプログラムU-14でもキャプテンを経験。「しっかり自分がチームを引っ張っていくことは、意識してやるようにこれからもやっていきたい」と力を込める。

 この日は自分の良さを十分に出せなかったというが、他の選手以上に球際でバトル。ボールを失うと人一倍の速さで切り替え、相手に寄せてボール奪取に繋げていた。「そこは自チームの中でもかなり要求されていて、まだ自分でも課題だと思って、そこが伸びてこないと上では全然通用できないし、もっともっとこの経験を活かして成長していきたい」。奪い切ることが出来ないシーンもあっただけに、その点はこだわっていく。

 得意とするのは攻撃の組み立てだ。だが、この日は神戸U-18に捕まってしまうこともあった。その分、切り替えの速さやコンビを組んだMF廣岡瑛太(柏U-15)とのアイコンタクトでスペースを創出することを意識。チームに貢献していたものの、「自分の良さというのは今回あまり出せなかった。明日、明後日まだあるのでそこでアピールしていきたい」と引き締めていた。

 福岡西フットボールアカデミーから「練習会行った時に強度高くて、スピード感も速くて、そこならば成長できるかなと思って」鳥栖U-15へ。U-13、U-14とエリートプログラムメンバーに選出されているボランチの憧れの選手は、先輩で鳥栖U-18からドイツの名門・バイエルンへ進んだMF福井太智だ。

「あの人が理想で、もっとゲームを作りながら試合を決めれるところまで持っていきたいし、攻守において存在感を出せる選手になって、あとは個人としてもっとリーダーシップを出せるようになりたいです」。今回の経験を鳥栖U-15に還元し、九州リーグ、日本クラブユース選手権(U-15)、全日本ユース(U-15)選手権の3冠につなげる。

 年代別日本代表の活動はチャンスだと考えている。「チャンスと思って今取り組んでやっているし、この中で成長していくことも考えているので、そこを意識していきたい。代表に継続して選ばれるということは続けていきたいし、まだまだ自分の出来は全然甘いと思う」。2年後のU-17アジアカップの目標は優勝。リーダーの一人はそれが簡単に実現できるとは考えていない。

「(アジアタイトルを)取る力があると思うんですけれども、まだまだ足りないと思うので、ハーフタイムでもあったようにコミュニケーションの部分でもまだまだですし、色々な部分でまだまだなのでやっていきたいです。(自分は積極的に言う方だが、それも)まだまだ足りないのでもっと意識していきたい」。ボランチとして、リーダーとしてチームとともに成長して鳥栖、代表チームを勝利へ導く。

(取材・文 吉田太郎)

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